飯豊山 |
2105m |
2007年10月13・14日 |
第1章 |
第2章 | 第3章 |
「ラガ−の君に感謝] |
「姥様に感謝」 | 「楽には越せぬ御前坂」 |
飯豊連峰で登っていない登山口に越後からは遠い大日杉コ−スがある。このコ−スの特徴はなんといっても飯豊本山の展望が一番と御沢の雪渓そして春のひめさゆりそして御坪の紅葉とお楽しみどころいっぱいの魅力あるコ−スだ。尚コ−スタイムはまったく参考にならないのでご勘弁を。 |
コ−ス 13日 |
AM6:00登山口(2時間40分)地蔵岳(4時間20分)切合小屋(3時間)本山小屋(20分)飯豊山 |
タイム | 登り10時間と20分 |
コ−ス 14日 |
AM8:00本山小屋(3時間)切合小屋(3時間)地蔵岳(2時間)大日杉登山口 |
タイム | 下り8時間 |
姫、思った程時間も街道も問題なく登山口にたどりついたでござる。6時登山開始まで仮眠と朝食を食べ朝のお勤めは小屋の一階にありこちらにて終了して歩き始めてのでござる。この橋を渡り小屋の前で右に曲がるのが本来の登山口なのでござるが爺は真っ直ぐに進み標柱のある所へ向ったのでござる。その時、小屋の2階から紺のストライプラガ−の方にそっちじゃななくあっちだと声をかけられたのでござる。 | |
爺は解かっていたの登山口は。 | |
姫まあとりあえず2箇所しかないわけで偵察をかねて真っ直ぐすすんだのでござる。 | |
爺をみて頼りなく思ったので教えてくれたんだきっと | |
姫さようでござるなきっと。そしてこの方には後で又お世話になったのでござる。 | |
爺だから1章のお題が「ラガ−の君に感謝」なんだ。 | |
姫さようでござる。また他のみなさんにもお世話になり最後にはすばらしい飯豊山になったのでござる |
姫、ザンゲ坂まあそうザンゲするような坂でもなく軽く通過でござるな。そしてこのコ−スのもう一ついい事は水場がいいタイミングであり水の確保をしなくてもいいことであります。まずは長助清水でござる。 | |
爺、水が一番重いからね。 | |
姫、さようでござる。 |
姫、昔から多く方が歩かれた登山道はよく出来ておりあるきやすかったでござるところが登山道もいい水場もいいのでござるが。天気が予報に反しおもわしくないのでござった。まあそのうちガスもとれ晴れ間がでるだろうと期待しながらあるいたのでござるが周りはガスで何も見えなくそのうちに登山意欲も薄れ始め本山泊は止め切合小屋泊に変更したくなってしまったのでござる。 | |
爺のいつもの弱気がはじまったな。だれか登っていた人はいなかったの。 | |
姫そうなんでござる先程のラガ−の君も爺を追い越してはいなかったのでござる。 |
姫、まあそんなわけで景色はだめ仕方なく登山道の紅葉などを数枚撮っただけでござる。 |
姫、地蔵岳の手前の「滝切合」なるところで休憩している時に今日初めての登山者が爺を追い越していったのでござる。言葉は挨拶程度で会話はなかったでござるがなんだかうれしかったでござる。はじめてのコ−スをガスの中ひとりで登るのはさみしすぎるでござる。 | |
爺、されにしてもガスでなんのも見えないんだ。 | |
姫、さようでござるまったく。 |
姫、失意の中、ガスで何も見えない地蔵岳まできたのでござる時間的にはガイドブックより40分程早かったのまあ一安心でござるな。しかし、これからはUPダウンがあり切合小屋まで時間がかかるらしいのでござる。地蔵岳の休憩をしているとまた若者が一人爺を追い越していったのござるなんだかうれしくなったでござる。 | |
爺、よかったねガスで視界が利かないような時はなおさらだもんね。 | |
姫、さようでござるなそんな思いをしながらまたガスのなか御坪に向って地蔵岳をあるきだしたのでござる。 |
姫、地蔵岳を過ぎすぐにはれていればそそこそこの紅葉が見れるところなのでござるが如何せんガスではどうにもなりません。 | |
爺、まあしょうがないな。 | |
姫、さようでござる。 |
姫、地蔵岳から下って40分程のところに「語らいの丘」なる看板があったのでござるがガスでなにもみえなく語ることなどある訳も無くただ休憩のみしたのでござる。 |
姫、こちらも下ったような気がするでござる。 | |
爺、記憶があいまいなんだ。 | |
姫、さようもうこのころは切合小屋と決めていたのでまあ明日に期待と思い ただなんとなくあるいていたような感じでござるな。 |
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爺困ったもんだね。直に弱気になるんだから。 |
姫、地蔵岳から1時間程で第2の水場の目洗清水に到着でござる。 |
姫、清水のすぐ隣に飯豊山の雄姿を眺められる草地があるのでござるが展望はできませんでした。結局ここからは帰りも曇ってしまいすばらしい展望は得られなかったのでござるが。 | |
爺、晴れれば赤く紅葉した木々の後に飯豊山のすばらしい展望が得られたんだ。 | |
姫、さよう残念でござった。 |
姫、清水を過ぎ御坪までの道中にはこんな鮮やかな紅葉もあったのでござるがいかんせん天候が。 |
姫、清水から1時間程歩いているとなんだか御坪にあるようなダテカンバが現れガスも少しは薄くなってきたのでござる。この辺でござるな初老のご夫婦が登ってきたのは。お二人ともカメラを持っており聞けば今日は御坪の紅葉を撮りにきたらしいのでござる。しかし、この天候でがっかりしておりました。その時爺は思ったのでござる地元の方ならばビュ-ポイントをご存知のはずであり後から付かず離れず一緒に御坪まであるく事にしたのでござる。 | |
爺、それは爺にすれば名案じゃないの。 | |
姫、さようでござるか爺もそう思ったのでござる。 |
姫、一瞬ガスが引いて本山の雄姿がみえはじめたのでござるがまたガスの中にかくれてしまったでござる。 |
姫、いよいよ御坪らしくなってきたようでダテカンバ群があらわれはじめたのでござる。 |
姫、なかなかいい雰囲気を持った日本庭園風の御坪でござる。 | |
爺、ほんといい雰囲気じゃん。 | |
姫、さようでざるなでも中途半端らしいのでござる。初老のご夫婦には不満だったようでござる。 |
爺も風景は諦めて紅葉のアップなどしながらあるいたのでござる。 | |
爺にすればどっちもおなじだとおもうが。 | |
姫、さようでござるな爺の腕では。 |
姫、社があるここが御坪なのでござるな。この時点で初老のご夫婦はあきらめて帰っていったのでござるそしてその代わりにラ−ガ−の君がいよいよ登場とあいなるのでござる。ラガ−の君は地元の方で今日は切合小屋泊らしく明日の朝、空身で本山に登り帰るらしいとのことでござる。 | |
爺その方と一緒に歩いたの。 | |
姫、いやその方は先に歩いていったのでござる。 |
姫、あいかわらずの曇り空というかガスというかパッとしない天候のなかを御坪をあるいていったのでござるがこの場所でまたしてもあのラガ−の君が休んでいたのでござる。そしてラガ−の君からここが御坪から飯豊山を撮るには一番の場所であることを教えてくれたのでござる。しかしすこし登山道から奥にありほとんどの人は通り過ぎていくのでござるが。 | |
爺なんでまた爺におしえてくれたんだろうね。 | |
姫、そこなのでござる。登山口でといい、この御坪といい、よほど爺が頼りなくみえたのでござるかそれとも。でもうれしかったでござる。このような親切な方にめぐり合えて天気とは裏腹に気持ちは晴れ晴れとしてきたのでござる。ラガ−の君にお礼を述べ爺は少しここで粘る事にしたのでござる。 |
姫、少し粘ってみたのでござるが思ったような天気にはならずいたしかたなくまた歩き出したのでござる。 |
姫、しばらくして御沢と種蒔山との分岐点に出るのでござるがなんとその手前にまたしてもラガ−の君が休んでおり分岐点を間違って御沢経由で切合小屋に向う登山者がいるらしい事を爺に話してくれたのでござる。事実、翌日の切合小屋で間違って御沢経由で小屋まで登ってきたが道が不鮮明で難儀したとこぼしていた男性にあったのでござる。 | |
爺、御沢は残雪期限定なんだろ。 | |
姫、一般的にはそのようでござるな雪が無くなっても登れないわけでもないのでござるな。しかし急がば回れでござる。 |
爺、今度は一緒に登っていったの。 | |
姫、いや今回も爺はゆっくりと写真を撮りながら登ったのでござる。彼は先にあるいていったのでござる。もう迷うことは無く爺も種蒔山からの登山道は初めてではないので心配はないでござる。 |
姫、イエロ−シャワ−を浴びながらの急登を切合小屋を目指していると急に飯豊山が目の前に現れたのでござるそしてまたしてもラガ−の君もいたのでござる。 | |
爺を待っていてくれたのか。 | |
姫、いや彼も本山を撮っていたようでござるな。 |
姫、やっと青空がでて本山が姿をあらわしたのでござる。 |
姫、そしてラガ−の君は本山の一王子の水場の位置を爺に教えてくれたのでござる。右斜面の大きな岩が2つ立っており左の岩の手前に水場があると。そしてまたラガ−の君は先に行ってしまったのでござる。 |
姫、こちらの2枚は種蒔山中腹の紅葉でござるいまだガスが取れません。 |
姫、願わくはもっと青空をとねがうのみでござる。 |
姫、そしてまたしてもラガ−の君は休憩しており爺が遅いので何かあったのか心配していたらしいのでござる。そしてここより切合小屋までは一緒に登ったのでござる。 | |
爺、よほどラガ−の君は爺が心配それともまさかだよね。 | |
姫、それはないでしょうそれは。 | |
爺、そうだよね。 |
姫、彼待っていてくれるところにはかならずいい撮影場所にてこれがきょうのいままで一番青空が広がった本山でござった。ここより下って水場に降りるのでござるがその前に、今一度これから歩く稜線が確認できたのでござる。 |
姫、切合小屋手前の水場でござる推量も豊富でおいしい水でした。 | |
爺、一泊にしてはリックの大きさが小さいように見えるんだけど。 | |
姫、さよう爺も一泊にしてはリックの容量が少ないとおもったのでござる。水場あたりから青空がぐんぐんと広がり始めたのでござる。 |
姫、今日失意の思いで歩いてきた地蔵岳からの稜線が姿をあらわしてくれたのでござる。あまりの美しさに感嘆の声をだしてしまったでござる。 | |
爺、ダテカンバの白が際立って見えるぞ。 | |
姫、さようでござるなもう収まりきれませんワイドにするとせっかく紅葉がこじんまりとしてしまうのであえて35mmで。 |
姫、御坪方面もあざやかにうかびあがったのでござるいかがでござる。 | |
爺、いいんじゃない。 |
姫、本山に目を移せばこちらにも青空が広がってきたのでござる。こうなれば頑張って本山泊に変更でござる。 |
姫、水場からの紅葉に感嘆し多くの写真を撮りながらついに種蒔山との分岐に辿りついたのでござる。 | |
爺、ここは川入からの登山道と一緒になったんだ。 | |
姫、さようでござるな。川入も早く楽珍林道を使えるようになるともっと楽に登れるのでござるが噂では越後の平ヶ岳のように民宿に泊まるとそこの籠にて楽珍登山口まで送ってもらえるらしいでござる。噂でござるがな。 |
姫、ここから本山までは以前歩いており懐かしく歩くことになるのはずだったのでござる。 | |
爺、でも10年くらい前の記憶などあてにならないよ、まして爺ならなおさらじゃん。 | |
姫、さようか。他の事は別にして飯豊連峰は爺が最初の教授から連れてきてもらった山故しっかりと覚えております。まず飯豊で苦しい山行を体験できたことがその後の登山に生かされております。 | |
最初から飯豊では普通はきついね。北アルプスみたいに山小屋がありお金を払えばなんでもありではないからね。 |
姫、大日岳はガスでござるな。この頃、綾さん。まことさん。じゅんこさんご一行は大日岳にいたのでござるな。 | |
爺、みなさんとご一緒ならよかったのにね。 | |
姫、さようでござるな爺は泊まりにするでござるがいつかご一緒できればいいのでござるが。 |
姫、大日岳は雲の中でござるが反対の御坪方面はもう感嘆の声ばかりで何枚もとったでござる。 |
姫、たしかテント場からの本山方面でござるな。 |
姫、今日お世話になったラガ−の君とは切合小屋でお別れしたのでござる お世話になったにお礼を述べ爺は本山を目指したのでござる。本山小屋まで2時間20分らしいので爺は3時間とよんだのでござる。結論からすると予定どおり3時間にて(4時)本山小屋にやっとの思いでたどり着いたのでござる。こんなはずではと思ったでござるが10年という歳月はとほほでござった。 |
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爺、だからいっただろ爺の10年は20年なんだよ。爺、ところでラガ−の君にはお礼だけだったのなにかみかんでもチョコでも差し上げたの。 | |
姫、それなのでござるが先を急ぐ事や絶景を目の前にしてすっかり忘れてしまったのでござる。 | |
あほ爺!!!!爺は自分には「言葉はいらないなにかくれ」といってるくせにまったく!!!!、 | |
姫、さようでござる。まだまだ修行が足りないでござる。帰りのザンゲ坂にて大いにザンゲしたのでござった。もしこのつたないHPを見ていただいた方にラガ−の君に関する情報などお持ちの方がおられたならば御一報いただければ幸いなのでござるが、 |
めでたし めでたし