飯豊山 |
2105m |
2007年10月13・14日 |
第3章 |
「楽には越せぬ御前坂」 |
姫、草履塚、御秘所となんとか登ってきました。振り返ると草履塚を下っている登山者が見えたのでござった。こんな時間にまだ爺の後に登山者が居ると思うとなんだか安心してしまうのでござる。 |
姫、ここより最後の修行の場御前坂でござるな。よく言われますが前に立ちはだかる急登も登ってみると思った程でもなかった急登もありますが、こちらの御前坂は坂とは名ばかりでこれが苦しいのでござるいままでの疲れがどっと出てしまい足が前に進みません。 |
姫、苦しい御前坂を休み休み紅葉など撮りながら登っていったのでござる。 |
姫、遂には草履塚を下っていた登山者のみなさんに追いつかれ追い越されてしまったのでござる。登山者は男性1名と女性2名でござった。爺は悲しくなったでござる。 |
姫、爺はふとかんがえたのでござる。離されないように近づかないようについていくことしたのでござる。 | |
爺、爺賢明な考えだね。自分だけだとめいってくるからね。 | |
姫、さようでござる。でも一緒にはなりたくないのでござるな。 |
姫、彼らのペ−スもゆっくりゆっくりで爺には助かりました。いいモデルになっていただいたのでござる。 |
姫、そのゆっくりペ-スのお陰で写真を撮ることができたのでござる。 |
姫、みえてきました。本山小屋が。 |
姫、一王子でござるなあと少しでござる。 |
姫、一王子も過ぎようやく本山小屋に到着でござる。予定通り16時に到着でござる。大日杉の登山口から10時間かかったでござるきつかったでござるな。小屋の一階は満員なので2階に席を確保したのでござる。しばらく休憩後を水を汲みにでかけたのでござる。 |
姫、この大岩の後ろが水場でござった。勢いはないのでござるが充分な水量がありました。一王子のようなガレ場のところによく水場があるものだと前々から不思議に思っておりラガ−の君に水場を教えてもらったのでござる。 |
姫、水場からの空の風景でござるな。 |
姫、そして会津磐梯山でござるな。 | |
爺、磐梯山はいいけど肝心な水場の写真はないの。 | |
姫、それなのでござるがもうへとへとでそこまで頭が回らなかったでござる。 |
姫、小屋にもどってから本山に夕陽を撮りにむかったのでござるが寒いのであるものは全て重ね着してでかけたのでござるが肝心の手袋が薄手のみで後で後悔するのでござる。 | |
爺、頭かくして尻隠さずだね。 | |
姫、さようでござるな。 |
姫、いい感じになってきたでござる。 |
姫、ようやく飯豊本山山頂でござる8年ぶりでござるな。感無量でござった。しかしそんな感傷に浸るってはいられなほど風が冷たく手がかじかんでしまうので風の当たらない東側の斜面に身を沈め夕陽のチャンスをねらったのでござる。 |
姫、雲が厚くきれいな夕陽は拝めないかもしれないあんばいでござる。 |
姫、これが最後でござった。。まあ夕陽は芳しくなかったでござるが明日の朝日に期待することにして小屋にむかったのでござる。この段階でもう寒さと風のため指先の感覚がなくなりかけておりシャッタ−をやっとの思いでおしたのでござる。 |
姫、陽が沈んでから30分が勝負と思い寒い中、本山小屋まで戻るのはゆっくりともどるようにしたのでござる。 | |
爺、そそんなことしたらますます指先の感覚がなくなるじゃん。 | |
姫、さようでござる最後はもう感覚はなくなってしまったでござる。 |
姫、小屋にもどりまずは指先の感覚をもださなければなりませんが一気に暖めるといけないのでゆっくりと暖めてからお楽しみの夕食を準備したのでござる。本当はすき焼きにしたかったのでござるが。売っておらずつくね鍋を持ってきたのでござる。まあそれなりに美味しくいただくとお酒の酔いもかさなって直に睡魔が襲ってきたのでござった。 | |
爺、の十八番はすき焼き鍋だもね。 | |
姫、さようでござる。鍋物は山でしか食べられないんでござる我が家では。ところがあまりの寒さで目がさめてしまい温パックスなる筋肉の疲労を暖めて取り除くホッカイロを張りまた眠りについたのでありました。。 | |
爺、その温パックスはいいらしいね | |
姫、でもでござる。なかには「唐辛子エキス」をうたい文句のメ−カ−が多いのでござるが爺のたるんんだ肌には刺激が強すぎるためHメ−カ−のものを使用しておるでござる。そんな防備をしても尚寒く目覚めてしまいラジオ深夜便を聞きながら朝を待ったのでござる。 | |
爺、それではあまり眠れなかったんだ。 | |
姫、まあそんなとこでござるな。でも時間より密度でござるな睡眠は。そして待望の朝を迎えたのでござる。 |
第4章
「朝寝坊の大日岳」
めでたし めでたし