鳥海山
2236m
2009年7月5日

一章
「鳥海山といえば・・・・にて候」

二章
「鳥海山と言えばやはり・・・にて候」

コ−ス AM 5:00鉾立登山口(2時間30分残雪路道間違い)御浜(1時間30分)七五三掛け分岐(2時間)七高山
タイム 外輪山往復/登り6時間/下り4時間
爺、2回目の鳥海山はどうだった。たしか爺とIご夫婦は8年前に一回登っているんだよね。今回はいちげさんに会えたのかな。
姫、さようなんとかいちげさんには会えたのでござるが、いろいろ反省も多い鳥海山になってしまったでござるな。会長も10年前以上に一回登っていたのでござるが。
爺何時もの事だろ。
姫、今回は山で遭難する原因であるガスでの道間違いをやらかしてしまったのでござる。賽の河原へ降るポイントを見落としてしまったのが最初のアヤでござる。
爺、まあゆっくりと鳥海山の珍道中を聞かせてもらうかな。

姫、4日の21時に城下を出て鉾立の籠場ではなく手前の道の駅「鳥海」にて会長のテントとIさんの籠で仮眠したのでござる。ここは目の前にコンビニがありなにかと便利と思いここで仮眠することにしたのでござる。

寝酒やつまみなどもコンビで買い楽しんだ後仮眠したのでござるが少ししてからトラックヤ−ドに保冷車が停まったのでござる。その保冷車の冷凍フャンの音が余りにも大きく道の駅の籠場中に騒音となり響き渡ったのでござる。

あのライトを点けている車でござる。函館ナンバ−でござった。テントも張り仮眠体制であったのでなんとか我慢して眠ったのでござるが。会長とIさんはその騒音で眠れなかったらしいのでござった。
爺、はぜんぜん眠れたんだろ。
姫、はあ自分としてはよく眠れなかったと思ったのでござるが、庭師の友さんの話ではいびきなどかいていたとかで・・・・。
爺それじゃみなさん寝不足だったんだ。
姫、さようでござるな。これも問題でござった。


姫、道の駅にて朝食を食べ鉾立の籠場に着いて見ると籠の数が思っていたほど多くなく以外でござった。停めたとなりにはツア−の籠が一籠あったでござるが。
爺、今回のメンバ−は会長さんに親分、庭師の友さん、Iご夫婦、そしてタフな雪様だね。この顔ぶれなら鳥海山でも大丈夫だね。
姫、でもでござる庭師の友さんがちと心配だったでござる。庭師でありながら高所恐怖症なのでござるに。
爺でも山登りを楽しんでいるじゃん。
姫、何時ものように親分が先頭でIさんでござるな。
爺、がすがすだな。
姫、さようでござるがまあ登山道がしっかりしておりここまでは問題なしでござった。われわれの他にCW-Xの彼氏が前を登っていったのでござる。

姫、5時に鉾立をでて40分程で県境でござった。ちょうど賽の河原との中間点でござるな。

姫、歩き始めて1時間程で残雪が現れたのでござる。まあ想定内でござるなここで休憩中に同じ越後の長岡からのご夫婦が追いついてきたのでござる。

聞けば鳥海山は3回目と言うことでたのもしい方とご一緒できるとこの時は思ったのでござる。そのうち赤い旗も出ており長岡の御二人が先頭で雪渓を登っていったのでござる。時間的に賽の河原でござるがきっと残雪の下になっていると勝手に思い込み歩いていったのでござる。

その後、しばらくして親分と先頭のご夫婦とCW-Xの方が立ち止まっているでござる。完全に道迷いでござった。われわれの後にも4人の男性がついてきていたのでござる。CW-Xの方曰く、途中で団体さんを追い越したが団体さんの姿が急に見えなくなったとこ事。

アイゼンを付けていた長岡の方から雪渓を下ってもらい登山道を見つけてもらうべくお願いしたのでござる。しばらくして登山道があったとの声でわれわれも残雪を下り登山道に出て一安心でござった。まあ登山道は登りなのでまあどこかに出るだろうと思ったのでござる。
爺、完全なる先頭お任せの烏合の衆だな。
姫、まあさようでござるな。もう少し慎重に旗を確認していればよかったのでござるががすがすで。


姫、これは帰りの画像でござるがあの青い矢印は賽の河原の降り口でござるロープもあったのでござるがガスで見落とした地点でござる。そして赤い矢印がわれわれが間違って歩いてしまった残雪路でござる。
爺、でもよかったな登山道が見つかって。
姫、さようでござった。


姫、そして登山口から1時間40分程でなんとこんな標柱が現れたのでござる。うれしいやらがっくりするやら。

会長は地図を広げて見せ現在地を確認したのでござるがなんたる大回りをしてしまったのでござった。

なんと大平口からの登山道河原宿でござった。まあ今度は御浜を目指せば言い訳で。
爺、百名山にしてはぼろっちい標柱だね。たしか2年前に偉いお方が登山したらしいじゃん。その御えらい方が登ると登山道を修理したり標柱も建て直したりするはずなんだけど。
姫、さよう以前と変わっていないでござるな。
爺このコ−スは歩かなかったかもな。


姫、これも文字がかすれて判読づらいでござるな。


姫、ますますがすは濃くなり親分や友さんの姿も見えなくなってしまうほどでござった。



姫、そんなガスのなか、なんとか御浜神社に到着したのでござる。ここで爺はみなさんにこのまま登ってもガスで展望はなく引き返すことを提案したのでござるがあっさりと却下でござった。

今回初めての親分、庭師の友さん、雪殿は行けるとこまで行きたいとのことでござった。しかたなく神社にお賽銭をあげ無事な登山をお願いして山頂を目指す事になったのでござる。
爺、何にも見えないけど山の天気は気まぐれだから。
姫、さようでござる昨年は月山での突然の夕立に遭遇しておるでござるに。しかし、今回もし雨が降りだせば即下山でござった。
姫、我々以外にもみなさんこんながすのなか山頂をめざしていったのでござる。
爺、鳥海山といえば「花の百名山」だろ。お花には天候はあんまり関係ないじゃん。かえって綺麗に撮れたりして。
姫、さようでござるみなさん爺と同じく花がお目当てなのもしれないでござるが。

姫、上の画像は8年前の若かりし頃の爺とIさんでござる。この海の日は快晴で千蛇谷経由の外輪山ですばらしい山行だったのでござる。
爺、見たことがあるぞ爺の前の携帯の待ちうけ画面がたしかそうだったかな。


姫、今回は定番の鳥の海とイチゲのコラボを撮りたかったのでござるがこのガスではなんとも歯がゆいことでござった。
爺、でもいちげさんに会えただけでもいいじゃん。
姫、爺は欲張り爺でござるゆえ会うだけでは満足しないのでござる。


姫、八丁坂のこの石畳の登山道は以前はなかったとIさんと話しながら下っていったのでござる。
爺、だから2年まえに御偉い方が歩いたからではないのか。
姫、さようでござるかな。
爺さようでござるよきった。



姫、鳥海山といばニッコウキスゲでござるな。来週あたりが見ごろかと思われるでござる。





姫、御苗代でござる。ここでもハクサンイチゲの群落がみられたのでござるでもがすでこんな感じでござるな。





姫、七五三掛を過ぎいよいよ千蛇谷と外輪山との分岐に向かい急登の岩の登山道を登っていったのでござる。


姫、最初で最後の山頂?付近が姿を現した瞬間でござった。
爺、高所恐怖症の友さんは大丈夫だったんだ。



姫、それはこんな感じでござるなI夫婦と雪殿は余裕でござるが友さんは必死だったようでござる。
爺、がすでよかったんだ。
姫、さようでござるかな周りが見えなくて幸いしたのでござる。



姫、こちらも分岐点で休憩の余裕の親分でござる。
爺、黄色はこんな時目立つねそれとオレンジ色だな。
姫、さようでござる黄色、オレンジ、赤でござるかな。


姫、分岐点でござる。



姫、これは8年前の千蛇谷でござるアイゼンはなしで快適な雪渓歩きだった記憶が蘇ってきたでござる。


姫、これは雪渓を渡ってから山頂に向う時に撮った七五三掛と八丁坂でござるな。
爺、ほんといいお天気だな。



姫、庭師の友さん必死の梯子登りでござる。この後も岩峰群の急登は続くのでござる。この後会長は寒さで持病の膝の痛みが再発し休み休み山頂をめざしたのでござる。

姫、しかし、とうとう会長は膝の痛みと寝不足からの体調不良で伏拝岳手前でギブアップしたのでござる。そしてドライバ−のIさんも寝不足でここで会長共々ストップしたのでござる。

幸いにもこの場所は強風を防げるいい場所であり会長はここで待っているので庭師の友さんと雪殿に山頂を目指すようにといったのでござる。山頂までの時間は1時間程だったので空身ならば早く登れると読んだのでござる。
爺、はもちろん中止だろ。
姫、さようでござった。しかし鳥海山が初めての二人と親分が心配で一緒に目指したのでござる。また、もう一つこのコ−スでの幸いだったのが携帯がつながることだったのでござる。そして親分と連絡をとりながら山頂にむかったのでござる。
そうかつながるんだ。



姫、まもなくして鳥海山登山の最短コ−スとの分岐点である伏拝岳を通過したのでござる。河原宿からの登山者に雪渓の状態を尋ねるとアイゼンはいらないがガスで迷ってしまったらしくこちらのコ−スもガスのときは要注意でござるな。
爺、鳥海山でのがすは危険がいっぱいだな。
姫、まあ鳥海山に限らずガスではどんな里山でも道迷いの危険が潜んでいるでござる。


姫、後の女性単独者は秋田からの秋田美人でござるこのコ−スは初めてらしく一緒に山頂を目指したのでござる親分が山頂を目指して登っていたのでござるがあまりの強風で引き返してきたのでござるがまた我々と合流し山頂を目指して頑張ってのぼったのでござる。
爺、さすがの親分でも諦めたほどの強風だったんだ。
姫、さようでござる行者岳を過ぎてからは強風が吹き荒れておりこの段階でさすがの友さんや雪殿も観念して七高山で終りにしたのでござる。



姫、七高山山頂手前の強風が避けられる岩場にて少し休憩してから会長とIさんが待つ所に戻ったのでござる。
爺ところで親分はどうしたの
姫、さようでござる。またしても一人で新山に向かってしまったのでござる。携帯はつながらないので先ほどの秋田美人さんは新山を目指すとのことなのでもし会ったら、われわれは下山したと伝言をお願いしたのでござる

姫、庭師の友さんの今回の鳥海山登山のもう一つの目的はなんとあの鳥海石を採取することだったのでござる。家の庭には大きな鳥海石があり一度鳥海山に登りたかったらしいのでござる。

ゆえに悪天候でもあの険しい岩場や梯子などもがんばって登ってきたのでござる。友さんは目的を果たして意気揚々と引き上げるのでござるが雪殿は何か未練があるようでござった。
爺、欲とは高所恐怖症をも克服してしまうものなのかな。
姫、さようでござるな欲でござるにまったく。友さん曰く「鳥海山と言えば「鳥海石」なのでござる。
爺とあまり変わらないじゃん。友さんの事ばかり言えないぞ。


姫、会長さんが待つ場所にもどると会長さんとIさんは待っている間に昼寝をしてすっかり元気になっていたのでござる。我々も早速体を温めるべく爺は燗娘、友さんは一番しぼりで暖をとったのでござる。あれほど風が吹いている外輪山なのにごここだけは別天地でござった。
爺、は今回もみなさんからいっぱいごちそうになったんだ。
姫、さようでござるなはははは。
爺ところで親分はどうしたのかな。
姫、さようでござる。食事中しばらくしてから携帯がつながりなんと親分は千蛇谷を下山して七五三掛の分岐まで戻っていたのでござる。。我々は今度は親分の待つ七五三掛に下山していったのでござる
爺携帯がつながらなかったらどうしたかな
まあ、大丈夫でござるな内の親分はしっかりもんでござるに。

二章
「鳥海山と言えばやはり・・・にて候」

めでたし めでたし