苗場山 |
2145m |
2008年9月28日 |
一章 | 二章 |
華の宴にて候 | 束の間の宴にて候 |
コース | 小赤沢3合目登山口〜坪場〜山頂 |
タイム | 標準タイムは2時間30分程であるが3時間かけてゆっくり登る。 |
姫一昨日からの寒波の来襲により2000m級の山では初冠雪が見られているでござる。もしかすると三段紅葉が見られるかもしれないでござるにいかがかな苗場山などいかれますかな。 | |
爺、もちろんいくぞこんなおいしい雪の華の宴を楽しめるチャンスじゃん。 | |
姫さようでごあるかそれでは越後側ではなくらくちんな信州の小赤沢からでいかがかな。 | |
爺、あい解かった予期に計らえ。して明日は何時発なんだ。 | |
姫さようでござるな4時でいいのでは。 | |
爺、遅れるなよ華の宴は朝が勝負だぞ。 |
姫相すまんでござるちと寝坊してしまったでござるな。しかしながらこの3合目登山口まで遂に完全舗装になったでござるなさすが信州でござるな。 | |
爺、舗装はいいけ早くしないと大丈夫か!!もう7時だぞ。 | |
姫それでは速攻で参るとするでござる。 |
姫、登山口が3合目で4合目の水場と5合目でござるな。 | |
爺、軽く流せ。 |
姫おや名物の滑りやすい丸太切り登山道でござるが板切れが打たれているでござるな。 | |
爺、これなら滑らなくていい感じじゃん。 | |
姫さようでござるな。 |
姫7、8合目の急登もまもなくおわるでござるな。この鎖場を過ぎればあの歓喜の坪場と雪の華が出迎えてくれるでござるな。 | |
爺、急ぐぞ華の宴に。 |
姫坪場に到着でござる。雪の華があんなに咲いておるでござるたのしみでござるな。 | |
爺、軽く流せよ雪の華がメインだからな。 |
姫しかし少しお時間をいただいぱちりでござる。 | |
爺、まあここまで省エネ速攻できたからな少しだけだぞ。 |
爺、好きだろあの赤。 | |
姫さようでござるな爺の似顔絵の赤い口元と同じゆえ。 | |
爺、爺の口元の赤は気色わるいがこの赤ならまあいいか。 |
姫それでゃ宴を楽しみに参りましょうか。 |
爺、といいながらなして後ろ向きに歩いているのじゃ。 | |
姫見てくだされこの日本庭園風の景色を。爺は苗場山山頂の雄大な山頂湿原よりもこのこじんまりしたここの風情が大好きでござる。 | |
爺、まあ少しくらいならいいか姫も嫌いじゃないけん。 |
爺、でもいいかげんにせんか。 | |
姫あははっはあ。 | |
爺、いくよ。 |
姫あれだいぶワ−プしたでござるなオオシラビソ樹林を一気ぬけたでござるな。 | |
爺、いいんじゃない泥んこと岩で歩きずらいし別段これといった風情もないしだから。 | |
姫さようでござるかでもちと寂しいゆえ2003年に登った時の風景をとおもってみたでござるがあの時も何も無かったでござる。 | |
爺、そうだろなにもなっしんぐだよ。 |
爺、華は終わったのかなそれとも咲かなかったのかな。 | |
姫さあそればかりはなんともはや。 | |
爺、解かる恥ないよな。聞くだけ無駄だった。 |
爺、これこれこんなに綺麗に咲き誇っているじゃん。 | |
姫さようでござるなこの宴がめいんでござる。 |
爺、そっちは後回しでいいから先に進むぞ宴が終わってしまう。 |
姫この先に苗場神社のお社があるところで下って行くと鳥甲山登山口がある和山温泉につながっている登山道でござるな。 | |
爺、それも後回し後回し。 |
爺、それも後回し後回し。 |
姫なんとか華の宴にまにあったようでござるな。 | |
爺、ほんとひやひやもんだぞ爺。 | |
姫これからはしばらく雪の華の宴を楽しみましょう。 | |
爺、それがいい講釈は入らないぞ。 |
姫指差すさきには。 |
爺、白馬三山だろパス。 |
姫越後からの方々かな。 |
爺、可愛い兎さんじゃん。 |
姫休憩展望所からの眺めでござるな。 | |
爺、ほら小赤沢方面はもう宴は終演間近だぞ越後側は雲が湧いてきたし。 | |
姫さようでござるな少し遅かったでござるな。 | |
爺、爺が寄り道しすぎたからだぞ。 |
爺、このおおきな地塘に華の宴などあるかとおもって来てみたけどなにもないね。 | |
姫さようでござるな。ちとがっくりでござる。 |
姫そろそろ宴も終盤雲も湧いてきたことだし帰るとするでござる。 | |
爺、そうしよう。もう少し早ければもっと楽しめたのにアホ爺。 | |
姫まあその件に関してはあははははは。 | |
爺、笑ってごまかしてもだめだぞ。 |
二章 |
束の間の宴にて候 |