倉手山 |
952m |
2007年11月29日 |
第2幕
地神の神の反撃にて候
爺、先ほどのお二人は新発田かららしいね。初老のご夫婦も新潟かららしいじゃん。 | |
姫、さようでござるなみさなんいいカメラでござるな一眼レフでござるよ。 | |
爺、ここはやっぱり展望の山なんだ爺のカメラなどおもちゃだね。 | |
姫、さようでござるな。爺も一デジがほしいのでござるが。年末の富くじに賭けてみるでござるよ。 |
姫、とりあえず全望を一枚撮っておきましょう。 | |
爺、ひつじがいっぱいで絵にならないね。 | |
姫、さようでござるな。また個別に撮っておきます。 |
姫、まずはダイクラ尾根と本山でござる。 |
姫、そして烏帽子岳、梅花皮岳。 |
姫、正面の尾根が梶川尾根でござるな。石転び沢と梅花皮小屋、そして北股岳。 |
姫、まずは門内岳そして正面の尾根が丸森尾根でござるな。そして地神山。 |
姫、地神山と頼母木山。 |
姫、そして鉾立峰と杁差岳。 |
姫、杁差岳の手前の尾根が西俣の峰から頼母木山につながっておる尾根でござるな。この尾根も残雪期は魅力的でござるな。 | |
爺、来年は飯豊詣でしないとね。だから飯豊山晴れてくれないかな。 |
姫、飯豊連峰はさておき残雪期にはこの雑木も雪の下になりあの2本のブナだけ残っていいアクセントになるような感じでござるな。 | |
爺、ほんとなにかこの倉手山は飯豊連峰の展望台の為にできた山なんだ。 |
爺、なんとなくだけどひつじさんたちが移動している感じだけど。 | |
姫、さようでござるな杁差岳上空に青空がひろがってきたでござるな。 | |
爺、お月さん。 |
爺、みなさん、いままでひつじさんばっかりだったので絵にならなかった鬱憤を晴らすが如く一斉に連射しはじめたね。 | |
姫、さようでござるな爺も連射でござる。 | |
爺、がんばれ。 |
姫、これが限界でござるいいカメラが欲しいでござるなああまたひつじたちにかくされてしまったでござる肉たらしいひつじめ。 | |
爺、でもカメラだけよくてもな腕がね〜〜〜〜〜〜〜。 |
爺、地神山の上空まで青空が広がってきはじめたよ。 | |
姫、さようでござるな。ここは地神の神に御すがりするしかございません。 | |
地神の神様どうかみなさんの願いを叶えてくださいお願いします。 |
爺、みんさんの願いが通じたようだね。だんだんひつじさんたちが流れていくよ。 | |
姫、さようでござるな神の念力でにくたらしいひつじどもをおいはらってもらいたいでござる。 | |
爺、まあそんなにいらいらしないでチャンスチャンス。 |
爺、ご夫婦が登ってこられたよ。 | |
姫、さようでござるがこちらがいそがしく。 |
がんばれ地神の神様!!!!!!!。 |
爺、地神の神様頑張ったんだけど杁差岳にまだひつじさんがいっぱいになってきたね。 | |
姫、さようでござるな。杁差岳にひつじどもおいやるのがやっとでござるか。なせけない山の神でござるな。 | |
爺、なにを文句いっているの。地神の神に失礼だぞ。せっかくみなさんのために念力を出してくれたのに感謝しなければ天罰がくだるぞ。 | |
姫、しおらしいお言葉どうかなされましたか。神とは冷酷なものでござる。 |
爺、いいブナがあるぞこのアングルでひつじさんたちの様子をながめれば。 | |
姫、さようでござるな。 |
爺、杁差岳にお日様の光が届いて輝き始めたよ。地神の神様お願い今一度みなさんと欲ぶかい爺のために青空を。 | |
姫、欲深いはよけいでござる。地神の神よどうかお願いでござる。 | |
爺、そうそう素直にお願いすれば願いはかなうものなの。 |
地神の神様がまた念力ですごいいきおいでひつじさんたちを追い払いはじめたよ。 | |
姫、さようでござるな。 |
爺、ほら本山方面が少しあかるくなってきたよ。 | |
姫、さようでござるな地神の神よもっと念力をだしてくだされおねがいでござる。 |
地神の神様がんばってお願い。 |
姫、それにしても朝日連峰は白く輝いておりますぞ。にくたらしいひつじたちでござるな。 | |
爺、これも運だよ。 |
爺、少しはみなさん鬱憤が晴れたようでコ−ヒ−タイムをはじめたね我々もコ−ヒ−タイムにしよう。 | |
姫、さようでござるな。やはりじっとしていると寒いでござるに爺はコ−ヒ−ではなく燗娘で暖を取るでござる。 |
爺、さっきから気になっていた熊棚だね。 | |
姫、ここも熊がいっぱいいるらしいでござるよ。なにせ熊祭りなるものが5月の連休にあるらしいでござる。 | |
爺、今年は熊さんおとなしく冬眠してほしいね。 | |
姫、さようでござるななんだか体がぽかぽかしてきたでござる。少し酔って候。 |
爺、酔っ払っている場合じゃないよほらまた地神の神様のパワ−で雲が割れ始めたよ。 |
姫、♪空が割れるのよ。ひつじを蹴散らして♪。 |
地神の神様もう少し頑張って。 |
姫、さすがの地神の神の念力もそうたびたびではパワ−が弱ってしまったでござるな頼りにならない神でござる。 | |
爺、なんという暴言取り消しなさい。天罰が落ちるぞ。 | |
姫、なにか我が家の山ノ神みたいなお言葉でござるな。 |
姫、しかし現実は厳しい状況でござる。しょせん神頼みでは。 | |
爺、こら!!!!。 |
爺、またひつじさんたちにかこまれてしまった。 | |
姫、神はもういいでござる。みんさん2時間ほど粘られておりましたがこの辺が潮時らしいでござる。この後晴れても逆行になるらしくカメラを終い始めたでござるな。 | |
爺、残念だね。 |
爺、さきほど来られた中条からのご夫婦も諦めて帰っていくよ。 | |
姫、さようでござるなみなさん倉手山は初めてではないらしく以前にもっとすばらしい展望をみておるらしいでござるな。みなさんのお話では5月の連休頃が一番いいらしいでござる。 | |
爺、そうらしいね。新発田からの男性二人は今年の5月の連休に倉手山にテント泊して写真を撮ったっていっていたものね。 |
爺、我々も帰る?。 | |
姫、ここまできたらもうすこし飯豊山とにっくきひつじさんとのバトルを拝見していきますか。 | |
爺、そうだねまだお昼だもの。下山は1時間30分もあれば充分なんだから。まずお昼を食べておこう。 | |
姫、さようでござるな。ああやっぱり燗娘2本では足らなかったでござる。迷ったのでござるが菊水一番しぼりを籠の中に置いてきてしまったでござるああ残念無念 |
爺、なんだかまた杁差岳の上空にひつじさんたちがいなくなってきたぞ。 | |
姫、さようでござるな。かっぷめんなど食べている場合じゃないでござるな。 |
第3幕
孤軍奮闘の杁差岳にて候