小蓮華山 |
2768m |
2007年8月19日 |
第3章
「二兎は叶わずにて候」
姫、ここからの白馬大池までの登りは思ったよりきつかったでござる。 |
姫、しかしこの雷鳥坂から船越の頭まではなだらかなハイ松帯のガレバの気持ちの登りでござる。 | |
爺、ほんと見るからになだらかでいいね青い空そして白い雲で。 | |
姫さようなのでござるが今日は雲は欲しくなかったのでござるが。 |
爺、そんなに欲張って結局すべてを失うよりましだろう。 | |
姫さようでござる爺も今回は欲張らなかったのでござる。 |
姫、雷鳥坂からの定番でござるな。 | |
爺、よく山行記録などでみるぞ。 |
姫、雷鳥坂を過ぎみなさんが休憩している船越の頭にむかうのでござる。 |
姫、おっとと杓子岳だけが少しお顔をだしたでござる。 |
姫、船越の頭からの展望も雲でござった。 |
姫、小蓮華山だけはいまだ雲の覆われずにいてくれとねがうのでござるが。 |
姫、杓子岳が顔をだすと小蓮華山が雲に覆われてしまうのでござる。 | |
爺、二兎は追わずだよ。 | |
姫さようでござった。 |
姫、お頭だけは青い空が広がっていたのでござる。 |
姫、この鞍部から小蓮華山までの登りが今日一番のこらえどころでござるみんさんゆっくるゆっくり登っていたのでござる。 | |
爺、そんなにきついのか。 | |
姫まあ爺にすればのことでござる。 |
姫、ところがでござるこの健脚の御人はみなさんをささと追い越していったのでござるでござるな。 |
姫、しょうがないでござるな。 |
姫、お花畑でござるが爺はさくらさん一筋ゆえ軽くながしたのでござる。 |
姫、白馬大池にも雲が湧き始めてきたようでござった。 |
姫、おしい!!!もうちょっと頑張れとつい声に出して応援したのでござる。 |
姫、でもがんばらなかったでござるなここで確信したのでござる白馬岳は行かないと。 |
姫、この御人も白馬岳やお花を撮っており爺と一緒に小蓮華山にむかったのでござる。 |
姫、と書いてあるでござるが無視して爺と二人して頂上にむかったのでござる。 | |
爺、もしなにかあったらどうする気だったの。 | |
姫まあ自己責任ゆえそれは・・・・・・・。 |
姫、こちら側が崩落していたのでござる。 | |
爺、爺のような輩がいるから遭難が絶えないんだよ。 | |
姫そこまで飛躍されますともうなにももうしあげられませんでござる |
姫、ハイ見ての通り雲雲雲でござった小蓮華山は風が強く休憩には適さないので少し越後側に戻り昼食としたのでござる。 |
姫、ここで小一時間程休憩タイムでござった。 |
姫、これ以上の天候の回復も望めないので帰ることにしたのでござる。 | |
爺、これだけ下手な鉄砲をうてばゆっくり食べている暇などなかったはずだけど。 | |
姫さようでござるなはははは。 |
第4章
「さくらさんにさよならにて候」
めでたし めでたし