爺ほんとに大丈夫？無理はしない方がいいよ。水上温泉でもいいんだよ。
	姫だいじょうぶでござる。

	爺白毛門までの人も余りの快晴で笠ヶ岳まで登る人がいっぱい。
	姫さようでござるな。何人の方に追い越されたか解らなくなりました。

	爺ゆっくりゆっくり
	姫さようゆっくりゆっくりでござる。

	爺白毛門がほらあんなに遠く
	姫後は振りかれる余裕などありませぬ。とにかくこの笠ヶ岳の登りが問題でござる。

	爺また追い越されたね。
	姫それにしても情けないでござる。

	爺着いたよ
	姫やっとたどり着いたでござるここでもゆっくり休憩していきましょう。

	爺すばらしい眺めだね。ほら大源太山の尖がり坊主も顔をだしているよ。
	姫さようでござるなこれがあるから山はやめれないのでござる。

	爺大源太山や七ッ小屋山清水峠そして朝日岳
	姫よかったでござるなそれにしても全部収まりきれないでござる。

	爺手前のでこぼこ山が小烏帽子、大烏帽子さんで奥の平の山頂が朝日岳？
	姫さようでござるそれにしてもまだまだ。

	爺遠く三角屋根の東電小屋の隣にみえるのが白樺非難小屋
	姫さようでござるそろそろまいるとするでござるか。まだまだ今日はながいでござるに。

	姫小烏帽子殿のこの登りも難儀そうでござるな。
	爺、難儀なんていう方言はみなさん解らないいんじゃん？。でも最近「難儀でござる」なんていう瓦版が出たらしいからわかるかな。
	姫、あちらの難儀は体力ではなく「戦国をいかに生きてゆくか」つまり処生術でござるに。

	爺この草紅葉の模様なんかに似ていない？
	姫爺にはただの枯れ草としか見えないでござるが。

	姫少し休憩してくだされもうなんぎいでござる。
	爺もう難儀イのまあこの青い空に免じてゆるしてやるよ。

	爺ほら笠ヶ岳があんなにもっと早い時間ならば谷川岳も逆光にならず撮れるのにね
	姫さようでござるな。

	爺なんぎいかい？あと２ピ-クだよ？
	姫さようでござるな大烏帽子殿もなかなかどうしてなんぎいでござる。

	爺いいね真っ青な空秋のそらだね
	姫爺はなんぎいでござる。

	爺もう一つの烏帽子殿だよ
	姫爺はなんぎいでござる。

	姫見えたでござる。あれが恋焦がれた朝日岳でござるようやくみえてでござる。しかしまだまだながいでござるな。
	爺もうなんぎくないの。
	姫もうなんぎいなどとはいっておれませぬ。恋しい朝日岳に逢えるでござるに。

	爺恋しい朝日岳にそう簡単には逢せないね烏帽子殿は最後にアップダウンを残しておくとは
	姫さようでござる。しかしなんのそのいざ参りましょう。

	爺山頂付近にみなさんの姿が見えてきたよ。
	姫さようでござるな。朝日岳さんいましばらくお待ちくだされ。

	爺地塘がなんていう名前ちと解らないなどとはいわないよね
	姫さようでござるな言いたかったでござるがわかるでござる朝日池でござる。

	爺一番奥の尖がり山が笠ヶ岳であそこから歩いてきたんだ烏帽子殿も手ごわかったね
	姫さようでござる標高差以上のアップダウンでござる。爺には。

	爺この大岩を登るのかなわくわくするね？
	姫左に巻き道があるでござる心配後無用でござる。
	爺なんだ残念＊＊＊＊

朝日岳さんおはつでござるお逢いでき感激のいたりでござる。

	爺やったねついに恋焦がれていた朝日岳さんとご対面だね
	姫さようでござるな。ここから馬蹄形がすべてみわたせるのでござるがもう谷川岳方面は逆光でござる夏の時期ならいいかもしれないでござるな。しかしながらもうこんな時間になってしまったでござる。白毛門の登山口を６時に出てもう７時間３０分もかかってしまったでござる。ここより清水峠まで２時間と３０分という事は４時でござる。せっかくお逢いできたというのにもうお別れしなければなりません。そしてはやくお水をいただきたのでござる。

	姫こちらが夏にはお花畑になる朝日が原でござる。来年は是非もう一度お逢いしたものでござる。
	爺また来年くればいいじゃん。恋焦がれている時が一番幸せなんだから。
	姫から思いもしないお言葉。もしや昨年の二王子岳の若様でござるか
	爺決まっているだろ。姫は一途なの。

	爺あのとっがりがジャンクションピ−ク？
	姫さようでござるそれよりもお水でござる。

	爺馬蹄形で登山道から一番近い水場かな
	姫さようでござるな登山道から５０ｍ位でござる。朝日岳もようやく水場もようやくなんぎいな馬蹄形でござる。

	姫時間もきになるでござるが、ちと　地塘と戯れてまいりましょう。
	爺大丈夫日が暮れない？？？　ちと　だけだよ。

ちと　地塘と戯れてみたでござる。

	姫いつもながら自然とは偉大なものでござるやはり恋焦がれた朝日岳でござる。
	爺朝日岳とのお戯れもいいけど時間が。

	爺恋しい朝日岳の地塘に未練が残こるだろうけど急がねば
	姫さようでござるな。

	爺ジャンクションピ-クだね右は巻機山方面だって。
	姫さようでござるな。

	爺清水峠だ懐かしいね大源太山もかっこいいじゃん
	姫さようでござる後は下るのみでござる。

第３章
「峠にて熊さん亀さんに遭遇」