第２幕
「粟ヶ岳で未知との遭遇」

	姫。助かったでござる。なんかいいでござるな助けたり助けられたり、やはり山を愛する人たちはいい人たちばかりでござるな。
	爺ほんとだね。風は強くて寒いけれど心はホットなんだよね。

	姫。さあわれわれも山頂を目指しましょうあのお二人はもうあんなところまで登っているでござる。
	爺それにしても健脚だね。早い早い。

	姫。なぜかしきり後ろを振り向いているけれど景色をみているのでござろうか。
	爺、爺が心配なんじゃない、爺は二王子岳でもハタノさんや新津の人に助けられ登ったりしているじゃん。

	姫。さようでござったな爺は頼りないでござるね。
	爺解っているじゃんその通り。

	姫。中峰も過ぎあとすこしでござる。そうそうに先ほどのお二人も帰って小屋で休憩するといっていたでござる。
	爺けっこうＵＰダウンがあるねきついわ。それにしても健脚だねお二人は。

	姫。ようやく山頂でござるそれにしてもすごい風でござるな
	爺ほんと風が強くてか弱い姫は飛ばされそう。

	姫。天気も悪くなってきたので帰るでござる。
	爺小屋があんなに小さく見えるよ。あそこまでまたＵＰダウンで帰るんだ長いは。

	姫。地元の方ですが久しぶりとか言われていたでござる。
	爺、だいぶお疲れのご様子だね励まして行こう。

	姫。ちょっと御戯れなどして帰るでござる。
	爺雪庇の気をつければ御戯れできるね。

	姫。8合目からの眺めもなかなかいいでござるな。
	爺お気に入りだね雪庇の張り出し具合がいいじゃん。

姫。ようやく小屋前に到着でござる。小屋のなかのお二人の挨拶して帰るでござる。

	姫。また青空がひろかってきたでござる今日の粟ヶ岳は気分やさんござるな。
	爺と同じだね。

	爺、山頂のほうで何か動いたような気がしたんだけど。
	姫、気のせいでござる。

姫。粟庭からもう一度山頂を見て帰るでござる

	爺やはりなにか山頂の下あたりでなにかいるみたい。ズ-ムしてみて。
	姫気のせいでござるなにもいないでござるよ。

	姫。ちょっと待ったでござるよあれはなんでござるかなにか宇宙船のようなもしかするとＵＦOかもしれないでござる。
	爺そうだよＵＦOだよ。

	姫。でもなんで止まっているんでござるか拉致されたらどういたそうか。
	爺それはないよ心配ない、だって拉致されるのは若い綺麗な女性だもの。
	姫。静かにかえるでござる

	爺飛んでこないねやっぱり幻だったのかな。
	姫、そう、われわれは幻を見たのでござるよきっと

	姫。これより下りの核心部でござる登りよりも慎重にくだるでござる。
	爺下りがあぶないんだろ。

	姫。大栃平から眺めてもそれらしきものは写っていないでござる。
	爺ＵＦも馬鹿でないんだからそんなにいつまでもいないよ。

姫。やっぱりいませんな。

	姫。ここで粟ヶ岳3頂弟の見納めでござるが曇っており残念でござる。登りでも曇りでだ駄目だったでござるな。
	爺今日の天気はヒュッテから山頂までの僅かな時間帯だけだったんだ。

	姫。お二人がもうおりてきたでござる早いでござる早くわれわれも下りなければ。
	爺そうだよ。待たせちゃわるいじゃん早く下ろう。

	爺早く行かないと失礼になるよ。
	姫、気持ちはあるのでござるが足が進まないでござる。

駐車場に着くとお二人はもう準備をして待っていてくれました。
早速、接続し無事エンジンがかかり一安心。
丁重にお礼を述べ帰ってきたのでありましたとさ。

	姫。なんだか体は疲れて重たいでござるが心はかろやかでホットな気分で心地よい疲れでござる。今日の粟ヶ岳もすばらしい山であったでござる。
	爺ほんとよかったね今日の粟ヶ岳は。それにしても「おっちょこちょいだね爺は(~o~)。

第１幕
「心と心がこだまする粟ヶ岳」
第２幕
「粟ヶ岳で未知との遭遇」