二王子岳
1420m
2005年11月23日

第一幕
「飯豊連峰を喰った人」
第2幕
「ミノ姫恋におちる」


長岡藩のミノ姫と新発田藩のあやめ姫とは、仲良しでありメ−ルのやり取りなどをしておりました。そんな ミノ姫にあやめ姫から二王子岳から観る飯豊連峰の雄大さを何度となく聞かされており、晩秋の今日ヒデ爺をお供に出かけてきたのでありました。



コ-ス 二王子神社からの往復。
タイム 二王子神社〜(60分)〜一王子神社〜(60分)〜定高山〜(120分)〜山頂
合計4時間 


爺、籠が2台しかいないね少し早すぎたんじゃない。あ!!きれいな虹がなにかすてきな予感がするよ。
姫、今日は午前中が勝負でござる。しかし朝の虹は天気が悪くなる予告でござるで悪い予感が。
爺、気にしすぎだよさあお参りして行こう。



爺すてきな登山道だね沢のせせらぎを聞きながら歩き出すんだ。
姫、さようでござるこの沢沿いの道が好きでござる爺は。


爺一合目だって。
姫、この一合目から2合目までの杉林が余計でござるなこれがなければもう15分は短縮短縮できるでござる。




姫、もう晩秋の紅葉でござるな。


姫、ここが2合目でござる。
爺、ここも大きな杉があるんだね、これは昔の人たちが冬の道標にしたんだね。
姫、さようでござる。


2合目で休憩している爺と姫を
一人の男性が追い越していった。

爺雪だよ大丈夫。
姫、少し爺の予想より早いでござるな一様ワカンを持ってきておるでござるが悪い予感が。
爺、気にしすぎだよさあ行こう


姫昔禁制を犯した女性2人が変化したと伝えられる神小石でござる。
爺、怖い岩なんだね。


爺でも後姿は美味しそうなおにぎりじゃん。
姫、おにぎりというよりもセントバ−ナ−ド犬でござるぞ。


姫ここより沢沿いを離れ3合目まで急登が続くでござる。
爺、がってん、太助


姫3合目でござるまだ3時間も登らなければならないでござる長いでござるな。
爺、どうしたのさあ元気だして行こう飯豊が待っているよ。


爺青空もときどき顔をだしはじめたよ。
姫、さようでござるなぼちぼち登るでござる。


爺さきほど人はノ−トを出してなにか書いていたね。
姫、さようでござるなカメラがあれば時間はわかるはずだし、まだ5合目でござるまだ先は長いでござるな。
爺元気だして行こう、


爺、先程のノ-トおじさんが面白い親父ギャグをぼそっと言ったよワカンをつけるタイミングがワカンないとか。
姫も聞こえたでござるか。天気も悪いしなぞなぞなどしながら登る でござる。では問題でござる。一年の月で一番いい月とその理由を述べよ小学低学年のレベルでござる。
爺、4月、8月、もちろん1月の正月だよお年玉をいっぱいもらえるじゃん
姫それではなぞなそになっていないでござる。正解は11月でござる(いい月)。
爺、それじゃ今日は勤労感謝の日じゃなくいい兄さんの日なんだね。





姫あれが山頂と山小屋でござるまだ先は長いし空は墨絵の世界でござるな気がめいるでござるな。
爺、あ誰か追いついてきたよ。悪いけれど先に行ってもらおうよ若い人だね声が若かったもの。





姫ようやく6合目でござる少し休憩するでござる
雪も深くなって歩き辛くなってきたでござるな。
爺、あれ先程の若い男性が休んでいる。
安田町からだってまた先にいちゃったよ。元気いいねそれとは反対に爺は元気ないよ。





爺ほら青空だよ元気出してよ。
姫、さようでござるなここまでくれば登るしかないでござるな。




姫、ここが7合目の油こぼしの急登でござる。しかし空は気まぐれでござるな
爺、思ったより轍がしっかりしているから楽勝じゃん。爺一句できた。「ヒデ爺、油こぼしでもぐちこぼし」なんちゃってね。
姫、まだまだでござるな修行が足りませぬ。




姫、あの右奥の山はいつも太陽に輝いておるでござる。あの山にすればよかったでござる。




爺一番左の山が6合目かな、あそこからここまであの白い線のように歩いてきたんだ。ぐちをこぼしながら。
姫、さようでござるな。なんど引き返そうとかと思ったか。




姫、ここまでくればもうぐちはこぼしませぬでござる。いざ山頂へ
爺、その調子。その表紙(~o~)。




姫、ここが8合目のお花畑でござる。夏にはニッコウキスゲなどが咲くでござる。そして貴重な水場でござる
爺山小屋が見えるよ、もうすぐだね。




姫、12倍でズ-ムでござるやはり墨絵の世界でござるな




あれ爺先程の若者が休んでいるよどうしたんだろう。
姫、さようでござるな。聞けばぺ-ス配分を誤り疲れてしまったらしいでござる若いでござるな
爺、大丈夫なの心配だね。私たちの先になり轍を付けてくれた人じゃん。お礼をいって行こう。




若者があんな後ろに大丈夫かな心配ね。
姫、だいぶ遅れたでござるな。それとは別にここまできて尚且つあの二人の足取りの速さ。ただものではござらんぞ




爺墨絵の世界だねお疲れさん小屋にはいって休憩しよう。
姫、さようでござる休憩でござる


 小屋のなかには我々の先に登ってくれたらしい二人だけだった。お二人にお礼をのべ休憩しているとノ-トおじさんがはいってきた。その後にすぐに先程の軽快な足取りの夫婦が到着した。聞けば何人も追い越しながらきたらしく後からおおぜい登ってくるらしい話をして直ぐに下山していった。いったいなんなんだろうあの夫婦は。20日の日曜日は五頭山だったらしい。
 
 その後単独の男性が到着。そしてようやく心配していたあの若者が遅れて到着するが完全にばてたらしい。小屋の中で帽子をとるとこれがまたすてきな笑顔の好青年であった。そのあとからにぎやかな4人組が到着して、なにやらがさがさしだし小屋の中にあったゴザを引きリックを置いて、ロ-プを持って外に出ていった。なんだろうと思い外に出てみるとなんと




支柱の穴に足場用のボルトを挿しているところでござる






命綱を投げ




命綱をハ−ネスに通している。このころから登山者が増え皆さん飯豊連峰よりもこちらの撮影が多くなってきたでござる




はいつくばりながら前進したがなかなか外れない鐘でござる




ようやくはずれたようでござる。このあと雪面に落下させ鐘を抱いて小屋に戻ったでござる










爺今日はいいで連峰も形無しだね。あのひとが主役だね完全に飯豊連峰を喰っちゃったね。
姫、さようでござるな。でもその後がいけないでござる。小屋に戻ると先程の主役のお友達も来て酒宴が始まったでござる解らないでもないがこの狭い小屋であれだけ占領すると他の人たちはどうすればいいのでござるか
爺あっぱれな人だけどやっぱり残念な人たちだね。気持ちは解るんだけど。
さようでござるな。小屋も混んできたでござる下山するでござる
爺あの若者とノ-トおじさんに挨拶してからね。おさきに。


第2幕
「ミノ姫恋におちる」


ただいま恋わずらい中””


めでたし めでたし