2003年(平成15年度)
「胃・友の会」総会

2003年度【胃・友の会】総会 5月25日(日)
昨年と同様に新潟市にあるNEXT21で午後1時から4時半まで開かれ総会終了後講演とアトラクション、特別講演、質疑応答の相談会、などがありました。
今年も幹事の高橋さんの司会で最初に会長の久間さんより開催の挨拶があり14年度の事業報告から始まり15年度の事業計画などの総会プログラムに沿って進められました。
その後、講演に移り
講演 【胃がんの抗がん剤療法について】
県立がんセンター新潟病院 外科部長 梨本 篤 先生
抗がん剤療法と民間療法についてのお話がありました。種類ではよく聞く「5ーFU」という抗がん剤について話がありました。5-FUがどのようにして効果を発揮するかをスライドを使い解りやすく説明されました。
そして、5-FUのみでは効果が弱い為他の抗がん剤と一緒に投与するとお互いにそれぞれの効果を増強しあいがんと戦ったり副作用の軽減に使用されている(5-FUとCDDPなど)

また、抗がん剤が効いてがんが小さくなったという事を聞くがそれはがんの大きさが半分以下になり効果が一ヶ月以上続いた時初めて効いたということになる。


続いて、日本の民間療法(内服薬、針炎、気孔など)について話がありました。
こちらは1999年に行ったアンケート(284人)の結果からでした。
内容は、利用頻度と種類、期待と結果、費用などがあり、期待と結果では効果があった 15%、不明 80% であるがやはり皆さん「藁にも縋る思い」か利用されていました。また、代替医療に一番熱心だったのが患者本人ではなく、家族という結果が出ていました。

最後に、日本の代替医療の現状と問題点については、効果があるものもあるがそれに乗じた便乗商法が後をたたない。
日本の代替医療における研究がアメリカなどと比較すると遅れているなどの話ありました。
続いてはアトラクションに入りました。
【憩いのひととき】
民謡と踊りを県立がんセンター新潟病院 民謡愛好会 の皆さんから、新潟ふるさと音頭の他に2曲を披露していただきました。 フルート演奏は新潟フルートアンサンブルの皆さんからブランデンブルグ協奏曲 第5番第1楽章他3曲を演奏していただきました。
特別講演 【皆さんで変えてください。日本の病院】
NTT東日本関東病院 副院長 外科部長 小西 敏郎 先生
*クリテイカルパスと*電子カルテについての話がありました。
クリテイカルパス(略してパス)とは詳細な入院診療計画書である。今病院で求められているのは安全で無駄の少ない医療でありその観点からもパスの導入はメりットはたくさんある。


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病院側では、お互いの仕事が書面で解りコミュケーションがよくなり安全な医療体制がとれる。また、患者側としては入院計画が事前に立てられ日々の治療計画などが把握でき安心して治療を受けながら退院後の計画も立てられる。などのメリットがある。(私の入院時にはとても参考になりました)
電子カルテについてはNTT東日本関東病院では2000年12月に導入しており、いままでの紙カルテやレントゲンフイルムにかわりペーパーレス、フイルムレスの診療がおこなわれている。これにより診療が迅速かつ医療効率の向上が明らかに表われている。

また、随時カルテをプリントアウトできるため患者さんと信頼関係が生まれている、などのメリットが多くこれからの医療体制にはなくてはならないということなどを話されました。

【質疑応答を含む相談会】

会場からの質問にたいして先生とがんセンターの栄養士の方から回答をいただきました。
【閉会の挨拶】

最後は副会長 古島さんからの挨拶で平成15年度の【胃・友の会】の総会を無事終了しました。

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