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04.生活習慣病とメタボリックシンドローム

 最近、いろいろな場所で、生活習慣病/メタボリックシンドロームといった言葉を耳にすることが多くなってきましたが、皆さんはご存知でしょうか?
 病気の発症要因は、生まれつきの素因「遺伝要因」、病原体や有毒物質などによる「外部環境要因」、食生活、喫煙、ストレスなどの「生活習慣要因」に大別されますが、生活習慣病とは、まさに食生活や運動などの生活習慣によって起こりうる病気なのです。従来は「成人病」と呼ばれていますたが、成人病が小学生などの低年齢層にも見られるようになり、平成8年に厚生労働省が「生活習慣病」という名前に変更し、この概念が生まれました。
 食生活、運動、休養、飲酒、喫煙などさまざまな生活習慣の要因が影響している生活習慣病。さまざまな病気の総称ですが、どんなものがあるのかみてみると、
  • がん(肺がん、胃がん、大腸がん、乳がんなど)
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 肥満
  • 高脂血症
  • その他(高尿酸血症、歯周病、アルコール性肝炎など)

 などなど、かなりたくさんの病気があります。これらの病気はどれか一つだけが発症するのではなく、お互いに合併することも多く、特に、高血圧、肥満、糖尿病、高脂血症などは合併しやすく、日本人の三大死因の2、3位である脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす動脈硬化を促進するため、恐れられています。また、近年、高血圧や高脂血症、糖尿病など、一つ一つの以上は軽微でも重複すると動脈硬化を生じ易く、メタボリックシンドロームと呼ばれています。従来、糖尿病、高血圧、高脂血症と明らかに診断されてから治療が開始されていましたが、その前段階であるメタボリックシンドロームの状態から治療を行う必要性が叫ばれています。また、メタボリックシンドロームは肥満、特に内臓脂肪との関連が注目されており、腹囲がその尺度とされています。従来、「糖尿病予備軍」「血圧が高め」「肥満傾向」などと言われても病気ではないと、放置していた方々の中にはこのメタボリックシンドロームは潜んでいます。すなわち、このメタボリックシンドロームは、一人だけならおとなしいチンピラが徒党を組むと、重大な罪を犯すのと同じことなのです。皆さんも、表に、日本人でのメタボリックシンドロームの診断基準を載せておきますので、自己診断してみませんか?

腹腔内内臓脂肪蓄積
ウエスト周囲径
  男性 85cm以上
    女性 90cm以上
(内臓脂肪面積 男女とも10cm2)
※上記に加えて以下のうち2項目以上
高中性脂肪血漿 150mg/dl以上
  または  
低HDLコレステロール血漿 40mg/dl未満(男女とも)
最大血圧 130mmHg以上
  または  
最小血圧 85mmHg以上
空腹時血糖 110mg/dl以上

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