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第二回「人と酒が出会う会」は、新潟県長岡市にある美の川酒造さんのお酒です。「雄町」とは、幻の酒造好適米の名です。美の川酒造さんは、この雄町米を復活させ大吟醸「越の雄町」を醸しています。実は、私はこの「越の雄町」が大好きなお酒の一つです。大吟醸でも「味吟醸」で、香りは穏やかで飲んでも飲み飽きしない、のんべえには堪えられない大吟醸です。その「雄町」が二年連続して全国新酒鑑評会で金賞を受賞しました。第二回「人酒会」では、是非大好きな雄町を!と心に決めていました。
幸い美の川酒造の営業の小川さんが快く引き受けて下さり、今回の実現に至りました。今回の参加者は、10名。前回より年令層もやや上がり、お酒の強い方が何人か参加しました。用意したお酒が間に合うかヒヤヒヤしながらの開催でした。
今回飲んだ酒は、雄町米を使用した純米吟醸ひやおろし「菊日和」、雄町米を使用した金賞受賞酒・大吟醸酒「杜氏謝恩の酒」、その他「越後路」(本醸造)、「純米酒」を飲んで頂きました。
美の川酒造の当店担当の小川さんより丁寧に説明していただきました。参加された皆様も小川さんの真摯な人柄に大変好感を持たれたようです。「美の川(みのがわ)」の名の由来や「ひやおろし」のこと、雄町のこと(大変苦労して栽培されたこと、粒が五百万石より大きく穂が長くなる。倒れやすく作りづらい)を大変丁寧に教えて下さいました。
今回初の試みとしてきき酒テストを行ないました。全問正解者は、鈴木さんただお一人でした。鈴木さんは、お酒は好きですが、あまりお酒は強くない方です。小川さんも言っておられましたが、傾向としてのんべえよりあまりお酒を飲まない方や、女性がよく当たるようです。正直言って私も当たらない方です。7割当たればいい方です。やはり私も人並みの飲んべえということでしょね?
雄町で作られた酒質は、端麗辛口で、どちらかというと酸の少ないやさしい酒が特徴です。大変やさしい酒で、今回のひやおろし「菊日和」も純米吟醸のゴツさはなくサラとした口当たり。杜氏謝恩の酒は、やはり鑑評会出品酒だけに、香りも華やかで味も濃厚で、贅沢な味わいです。私は大好きな味ですが、今回参加された酒豪の方には、合わなかったようです。味の濃厚さが「甘く」感じられたようです。「やっぱり、(本醸造などの)普通の酒がいい」とおっしゃっていました。のんべえには、吟醸系は合わないのかもしれませんね。それでも私と同世代の「のんべえ」の内山さんは、「やっぱり大吟醸がうまい」と最後まで飲んで頂きました。人それぞれですね。
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