ようこそ、あかりの展覧会へ

 
　２０２０年は新型コロナウイルス感染症が世界中で大流行しました。政府は緊急事態宣言を発令し、一時は感染者数も収まったようにみえましたが、年末に向け再び増えてきております。
 
　我々が暮らす新潟県加茂市、田上町においても例外ではなく、このウイルスは地域に暗い影を落としました。その影響は大人たちだけなく、子どもたちにも及んでおり、人との接触を制限され、本来、想い出や目標となるイベントが縮小、中止となり、外で遊べないストレスや将来に不安を感じている子どもたちは少なくないでしょう。
　我々はどのような状況下においても、地域の宝である子どもたちには自分たちの未来に可能性を感じてほしいものです。そこで当会では、子どもたちの将来の夢や希望をのせたあかりの実（提灯）を作ってもらい展示する【あかりの展覧会】を企画いたしました。新型コロナウイルス感染症の収束までどれくらいかかるか正確にはわかりませんが、一部で予測されている３年間を基準に、作品の画像は保管したいと思っております。
 
　作品をつくってくれた子どもたちは、進学などで友達と離ればなれになってしまっても、園で過ごした時間、友達を忘れないでほしいです。また展覧会への招待状を作成しますので、このコロナ禍で会えなかった遠方のご親族やお友達の方にお送りいただき、作品を話題としていただくことで、今年希薄になってしまった人とのつながりを感じていただきたいと思います。そして、地域の大人の皆様にも、子どもたちの無邪気で純粋な、力溢れる作品を是非ご覧いただき、少しでも元気になっていただければと思います。
 
　結びに、地域のこどもたちの現状を知るためにご助言いただきました加茂市長　藤田明美様、同副市長　五十嵐裕幸様、同教育委員会教育長　山川雅己様、大変ありがとうございました。また、この度の事業で撮影場所を提供いただいた加茂文化会館様、加茂紙をご提供いただきました鶴巻様をはじめ、調達に関連する企業様にも大変お世話になりました。ありがとうございました。そして、なによりコロナ禍のなか、また年末のご多忙のなか、我々の事業にご賛同いただき、あかりの実作成にご協力いただきました加茂市、田上町の各園の皆様、保護者の皆様、作品をつくってくれた地域のこどもたちに感謝したいと思います。本当にありがとうございました。今後も当会は地域の明るい豊かな社会実現に向け、邁進していきたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。