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三条市出身の札幌市・丸井今井デパート創業者の今井藤七、二代目今井雄七、三代目今井道雄氏の業績を後世まで残し、今まで三条市が受けた今井家の御恩に報いようと市民による運動がはじまった。大正時代より平成の現在まで存続してきた庭園ならびお屋敷を残し、(現在国登録有形文化財)三条輩出の今井家の名を末永く後世の子供達に引き継ぐ為、善意ある方々より御寄付を募りその浄財をもって取得し、三条市民の心の財産とし地域コミュニティーの核として利用していく。三条商工会議所、商店街、三條新聞社、行政などの協力もあり、保存にむけた市民運動は次第に広がていった。コメリ・コロナ・三条信金・パール・ムサシから五百万円づつの寄付や三条機械、シンワ測定から百万円、三条商工会議所の二百万円など個人・企業団体など三千人以上の善意のご寄付をいただいた。(敬称略)小遣いを寄付した子供たちから年金を寄付した方。丸井今井のOB会そしてその家族子孫・北海道や東京など県外からの寄付金も三百件を超える。その総額は5,000万円ちかくにもなった。その寄付金の中には、今井邸を訪れ、これをと指からはずした金の指輪を差し出した男性、昔ここで行儀見習をしてから嫁いだという方、奉公していた頃を思い出して涙が出ますという女性、老人施設から駆けつけてお役に立つならと名前も告げず百万円を置いていった方、初めての年金を有意義に使いたいからと寄付した方、昔二代目にお世話になり最初で最後の恩返しと百万円振り込まれたお東京のご老人、三条出身の祖母が丸井今井に勤めていて、その頃の話を子供のころよく聞いていたという方、北海道新聞の記事を見ていてもたってもいられなくてと札幌のデパートまで寄付金を持ってこられた方、父が三条店での募集で採用され長く丸井今井百貨店に勤めた、亡き父に代わって寄付をしたいという方。 感動のドラマは数え切れなかった。                            HOME