磐梯山
1819m
2012年9月2日

一章
「あなたに逢いたくて」

二章
「一瞬のお戯れ」

 週末の予報では1日のほうが良かったが用があり出かけられずいろいろ思案する。この時期の谷川連峰は予報が良くてもすっきりと晴れる事はなく苗場山や妙高山あたりも考えたがいまいち触手が湧かず、かといって飯豊はこの猛暑では体力的にはきつく候補から外す。そうだ遠くでは在るが残暑を避けられて尚且つ急登もなくダイモンジソウが咲いている磐梯山が候補に挙がった。
 磐梯山には今まで3回程登っているが八方台と裏磐梯コ−スのみで一番古いメインコ−スの表登山口である猪苗代スキ−場からは登っていなかった。予報では曇りだったがダイモンジソウが目当てなので展望は期待せず出かけました。

コース AM5:00 猪苗代登山口(1時間10分)天の庭(50分)沼の平(50分)黄金清水(40分)磐梯山山頂
タイム 登り3時間30分   /  下り3時間。

 駐車場は登山口の一番近くにあるセンタ−ハウスの駐車場を使わせてもらうことにしました。4時に到着したのでまだ暗い為明るくなる5時頃まで待機しているとまもなくヘッデンを点けた男性が歩いて登山口から登って行きました。その後ようやく明るくなってきたので仕度を始めると駐車場の奥から一人の男性が車から出て登山の準備を始めました。仕度が出来た私は彼より先に登り始めました。


 登山道は道標がしっかりと設置さえており迷うこともなくゲレンデを登って行きます。


予報は曇りでしたが早朝の空はめまぐるしく
雲が流れていきこれはこれでまた綺麗です。


 登り始めてから30分位して朝陽が昇ってきました。しかしこちらの登山道からは陰になり旨く撮れません。センタ−のゲレンデから登っていればなんとか撮れたかもしれませんが。

 登山者数を調べるセンサ−が設置されています。この先ようやく磐梯山が見え始めます。


登山道は左の林に向っていくようなので今のうちに
磐梯山の雄姿を撮りたくて右側に寄ってみます。





少し待ちます残念ですが山頂は厚い雲に覆われています。


ならば雲とお戯れです。


空ばかり見ていましたら足元に
青いいがくりが落ちており秋を感じさせてくれます。



雲とお戯れです。


ようやく表登山口からメインである猪苗代湖の展望が開けてきます。


予報どうり厚い雲が湖面を覆っています。


センタ−ハウスが見えます。




会津盆地方面からは雲が上昇気流に乗って流れていきます。




登山口から1時間程でゲレンデのトップまで登ります
帰りは景観がいいこのゲレンデを下ろうと考えます。



ほんの少しの区間ですが自分より背丈のあるすすきの原を
歩きます。なにか昔懐かしいかくれんぼを思い出しついうれしくなりました。



かくれんぼが終わるとまた展望が開けます。


ゲレンデのみ陽が差しています。


天の庭に着きますなんだか素敵な名前の庭です。


天の庭からの猪苗代湖と雲海です。





天の庭からは噴火後の溶岩で出来た登山道を登っていきます。


大きな一枚岩が表れます。晴れていれば磐梯山の山頂がみられる所です。


しかし今日の磐梯山と天狗殿はいまだ朝寝を貪っています。


こちらも相変わらず朝寝です。

赤埴山分岐ですが帰りに天候がよければ寄るつもりですが今は寄りません。


予報どおり雲が広がってきました。


 なんとこんな平らな登山道にダイモンジソウが咲いていてくれました。たった一株ですがこんな所で逢えるなんて感激です。しかしこれ以降は稜線上まで逢える事はありませんでした。


秋近しです。


登山口から2時間弱で鏡が池です。青空ならば水面に磐梯山が見られるはずですが。


こちらは秋グミでしょうか。酸っぱかったです。
 赤埴山に陽が当たってきました。しばらくして一人の女性が熊鈴を鳴らしながら登ってきました。早いですねと声を掛けられたので先頭ではなく2番目ですと返答しました。それにしてとても付いていけない速さで歩いて行きました。
 登山口から2時間で沼の平に着きます。ここで少し休憩です。晴れていれば絶好の展望が得られる所ですが今日はいただけません。

沼の平を過ぎしばらくするとダテカンバの林が迎えてくれます。

渋谷登山口の分岐を過ぎると稜線も近くなります。櫛ヶ峰も雲の中です。


 稜線が近くなるにつれ展望は効かなくなり厚い雲に覆われてきました。登り始めてから2時間半で稜線にでます。稜線上は風が強く下界の猛暑が嘘のように寒いくらいです。


とろあえず記念に一枚撮ります。

 まったく視界が効きません寒い上に雨もあたってきました。ここで弱気な虫が騒ぎますこのまま登っても天候の回復はないのではないかと自答自問します。展望は端から期待はしておらずまだ我慢できますが雨は嫌いです。雨は想定外です。雨具を着てまで登りたくありません。
 そんな事を考えていると一人の男性が登ってきましたなんと駐車場で一緒だった男性です。だめですねと相槌を求めましたが彼は登りましょうと一言言って登っていきました。でもねです・・・。


ところがなんと雨もあがり視界も開けてきました。
彼の後を追って山頂を目指す事にします彼の一言で救われました。



天狗岩も山頂までもがうっすらと姿を現してきました。


しかし櫛ヶ峰はいまだ厚い雲に覆われています。

 稜線から20分程で黄金清水があります。ここの水も弘法清水と同じくとても美味しい水です。2杯もいただきました。そして清水の左上にダイモンジソウが咲いていてくれました。こんな所で逢えるなんてまたまた感激です彼に感謝です。


ちょっとお疲れのダイモンジソウですね。

こんなところにもひっそりと一株人目を避けて咲いていてくれました。感激です。

 八方台からの合流点です時間的に早いので今日はまだ誰とも会いません。それにしても寒いですたまらず弘法清水小屋で「熱燗ありますか」と尋ねるとなんと鏡が池で私を早足で追い越していった女性の姿がありました。小屋の管理人さんでした早いはずです。でもお目当ての熱燗はないと断られました。
 弘法清水からもパワ−を頂きダイモンジソウと山頂をめざします。みなさんの記録ではここからダイモンジソウが咲いているらしいのです。直に一株咲いていてくれました期待が高まります。


覗きですがなにも見えません。


咲いていてくれました初めての群落です。


時間を掛けてお戯れしましたがこれだけです。
いっぱい失敗作が出来てしまいましたダイモンジソウに謝罪です。









しかしここでも出合った登山者はだれひとりとして立ち止まらず
山頂を目指してひたすら登っていきます。以前の私のように。

 たっぷりとダイモンジソウと戯れ山頂に着きました何時も賑っている山頂ではありませんでした。登山口から3時間30分掛かりました予定どうりです。展望も想定どうりで効きません。長居は無用です下山です。

二章
「一瞬のお戯れ」

めでたし めでたし