唐松岳 |
2696m |
2008年8月3日 |
第2章 |
「お邪魔虫にて候」 |
姫、八方の美人さんの微笑みにグラマ-な金髪さんにも逢え八方池を後にして唐松岳を目指したのでござる。 |
姫このコ-スで大好きなダケカンバ林でござるな。 |
姫ダテカンバ林が終わり視界が開けて急登の斜面を登る途中にとなんとキスゲさんがほんの一畳程の広さのなかに咲き誇っていたのでござる。やはり今日は3兎を追うでござる。思わずポ-ズを取ってもらったでござる。 | |
爺、今年はキスゲさんが当たり年らしいな。 | |
姫さようでござるそれゆえに鳥海山に登り黄色い絨毯をみたかったのでござるが残念でござる。 |
姫このあたりからお二人のペ-スが遅くなってきたので少し気がかりになってきたのでござる。 | |
爺、わかるな大勢の人と登るとペ-スが自分にあっているときはいいが早いと疲れてしまうんだろ。 | |
姫さようでござる。どうしてもオ−バ−ペ-スになってしまうのでござるな。なんとか扇雪渓にて休憩してもらうべく少し無理をしてもらったでござる。 |
姫ようやく扇雪渓にて大休憩をしたのでござる。雪渓からの涼しい風がなんとも気持ちがよかったでござる。 |
姫、扇雪渓にて休憩後このコ−スで一番の急登の樹林帯の斜面を丸山ケルンを目指してゆっくりゆっくり登ってもらったのでござる。 |
姫この時間になると雲が湧いてきて妙高連山の展望も怪しくなってきたでござるな。 | |
爺、やはり山は早登り早立ちだな。 | |
姫さようでござるな。 |
姫もうここまでくれば後は山荘から山頂までの登山道の急登くらいしかないのであせらずに登っていったのでござる。 |
姫、雪渓の反対の斜面にはチングルマがいまを盛りに咲き誇っていたのでぱちりでござるな。 |
姫みなさんぱちりタイムでござるな。 |
姫どうってことない丸山ケルンでござるな。 |
姫ケルンから今まで歩いてきた下の樺からの登山道でござるな。 | |
爺、あの頂はだれも登らないようだけど。 | |
姫、少しは人影らしきものがみえるでござるがほとんどの人は素通りでござるな。 | |
爺、もだろ。 |
姫ここでの大展望をみなさんたのしまれておりましたでござる。 |
姫まずはひだりののこぎり山は三峰、二峰、一峰、不帰キレット、天狗の大下り、天狗の頭でござろうか。 | |
爺、今度歩いてみたいなこのコ−スは。 | |
姫さようでござるな。 |
姫ワイドにするとこんな感じでござるが迫力が足りないでがっかりでござるな。 |
姫われわれも充分に展望を楽しんでから山頂を目指しのぼるのでござる。 |
姫、奥さんは少しお疲れモ−ドにてゆっくり登っていたのでござるがだんなさんは先にのぼって行くのでござるしかし、待っていてくれるやさしいだんなさんでござる。眺めている方面は唐松岳の山頂でござろうと思いズ−ムしたのでござる。 |
姫まあこちらはおまけでござるな。 |
姫いざ唐松岳でござるな。 |
姫ところがここで登山道は五竜岳のほうにいったん巻きながら登るようになっているのでござる。 |
姫やさしいだんなさんでござるな照れ笑いを噛み殺しているポ−ズでござる。 |
姫みなさんが立ち止まって見ている大迫力の不帰キレットでござるな。 |
姫この落石防止ネットを過ぎれば山頂小屋まではもうすぐでござるに頑張って登ってもらったのでござる。 |
姫、唐松岳頂上山荘からの唐松岳山頂でござるなまあ定番でござるな。 | |
爺、それよりもヒロタンさんに連絡は取れたのか。 | |
姫ドコモでも圏外にて連絡が取れないのでござるいままで気おつけて登山者のなかを探しながらのぼってきたのでござるがヒロタンらしき姿は会わなかったのでござる.こうなれば山頂あたりでもういい気分になっているのでないかと考えたのでござる。 |
爺、五竜岳はいいよ。 |
姫、立山と剱岳でござるな。 |
姫奥さんには山頂はもう少しなのでがんばってもらったのでござる。 |
姫、だんなさんは奥さんや爺の為に山頂での場所を確保するために先に登っていったのでござる。 | |
爺、とはちがうな爺だったら先に登って写真だろ。 | |
姫さようでござるな。 |
姫思っていたように混雑しておりどうしてもいいアングルがとれないのでこの男性さんには後日お化粧をしてもらったのでござる。 | |
爺、まあ山頂の標柱の前で携帯を使っている神経が問題だな。最低限度のマナ−がなっていないな。 | |
姫さようでござるな今の若者を如何言う前に爺などの年代も気おつけないといけないでござるな。 | |
爺、その通り。 |
姫山頂にたどり着き一枚だけ撮った時にだんなさんのとなりになんとヒロタンご夫妻がいたのでござる。ようやく会えたことを喜びながら早速乾杯でござる。ヒロタンさんもさきほど到着したばかりらしいでござるがもう缶ビ−ルが一本空になっていたのでござる。また奥さんの鍋からはおいしそうな料理が出来つつあったのでござる。 | |
爺、よかったな無事会えて。 | |
姫ところでこの料理はなんだと思われるでござるか。 | |
爺、海老とピ−マンお肉、いか中華だな。 | |
姫なかなか鋭い観察力でござるな正解は八方尾根を登ったから「八方菜」だとヒロタンはいっていたでござる | |
ヒロタンさんも臭いな | |
姫ヒロタンさんもなかなかお好きでござるよ。 |
姫いかがでござる。我々もしっかりとおいしい八方菜をいただいたのでござる。。 | |
爺、はなんにももたないで今回もご夫妻から頂くばかりだったんだろ。 | |
姫さよう大正解でござるな。爺が真ん中に座ってしまったので両方からご馳走を頂けるのでござるな。ワンタンのお湯までいただきおにぎりとビ−ルのみ持参しただけでござる。 | |
爺、それにしてもほんとにおいしそうな八宝菜だな。 |
姫、たのしい山頂での食事や語らいをもっと続けたかったのでござるが帰りの時間もあり記念撮影をしてから我々は一足先に下山することにしたのでござる。 | |
爺、ところでビ−ルの好きなヒロタンさんは何本持参していたのかな。 | |
姫5本でござるな。 | |
爺、たいしもんだねきっとDNAが違うだな。 |
姫ヒロタンさんから右隅の岩場にたつように言われたのでござる。 |
爺、腰が引けてるし顔がひきつっているじゃん。 | |
姫さようひけているでござるな。最後にヒロタンから撮ってもらったものでござる。 | |
爺、ところで左隅の残雪の雪形がなんか可愛くないかい。 |
姫そのように言われればなにか子供のように見えなくもないでござるが。 | |
爺、だろう。 | |
姫さようでござるな。 |
姫山頂からは八方池が見えたのござるがちと下がっているので隠れてしまったでござるな。 |
姫、爺は帰りは山荘前は通らず展望台経由で帰ることをI夫婦にお願いしたのでござる。 |
爺、先程の雪形なんだけど。なにか竜にまたがっている松坊って感じだな。 | |
姫さようでござるな。 |
姫、女王様も夏バテぎみのご様子でござる。 |
姫Iご夫婦の待つ山荘前からの展望でござるな時間があれば手前に頂にも登ってみたかったのでござるがそれはやめにしたでござる。 | |
爺、当然だろう。 |
姫もう下りは心配もなくなったので爺はゆっくりと景色など堪能しながら少し離れて下山したのでござる。 | |
爺、気を使ったな。 | |
姫まあそのようなとこでござるな。 |
姫、唐松岳山頂と三峰、二峰、一峰と。 |
姫不帰キレットかな。 |
姫、扇雪渓でござるな。 | |
爺、解かるよ。 |
姫キスゲさんの咲く少し手前の斜面になんとオオサクラソウがほんの一株咲いていたのでござる。爺の声にみなさん振り向いてしきりにぱちりぱちりしたのでござる。 | |
爺、ちょっとさくらさんと似ているので注意しないとな。 | |
姫さようでござるな。 | |
爺、でもちとお歳を召されている感じ。 |
姫下りは奥様も順調に歩いている感じでござった。 |
姫八方池の畔に咲いていたマツムシソウでござる。 | |
爺、いまいちだな。 |
姫午後の八方池もまた楽しからずやでござるな。 | |
爺、懲りないな。 | |
姫まったくでござる。 | |
爺、あほ。 |
姫、みなさん白馬三山の夕焼けをねらっているのか八方山荘脇からの展望台にカメラを設置して待っている感じでござるな。 |
姫帰りもリフト、ゴンドラと乗り継ぎ無事ゴンドラステ−ションに到着でござる。その後、みみずくの湯で疲れた体を癒し通勤割引など使い2時間と30分で我が家でござった。今回の唐松岳は天候にも恵まれI夫婦にも満足していただいたのではないかと思うでござる。そしてヒロタンさんとのランデブ−も楽しかったでござった。 | |
爺、北アルプスは近くてやはりいいな。姫は縦走してみたくなったぞ。 | |
姫さようでござるな月末頃なら混雑も和らぐかもしれないでござるな。 | |
爺、計画しておけよ。 |
ヒロタンさんの唐松岳
めでたし めでたし