術後31ヶ月

2004年9月

お酒を飲み始めてから二ヶ月が過ぎ
ミノのお友達も落ち着いたようです。

ミノのお友達
 逆流さん この期間になってもなかなか彼も私に似て気分屋さんです。いまだ類は類を呼んでいます。
しかし、04/7月から飲み始めたお酒のため、飲みすぎて眠くなりつい横のなってしまった時など遊びに来ますがそれでもプチプチ逆流さんです。

好きな食べ物なチョコ、唐辛子などの辛いものなど
好きな飲み物は牛乳です。
お酒は好きなのかな???
好きな果物はりんごです。

術後24ヶ月から夜食にりんごジュースを飲んでいるのがいいのかもしれない。(果汁100パ−セント)
また「フオイパン錠」を毎食から晩、1回に変更してもらっているが頻繁には遊びに来なくなりました。
 つかえさん 逆流さんに遠慮してか?ほとんど遊びにこなくなりました。でも大切なお友達です。
 ころころさん お調子もんの「ころさん」はやっぱりお調子もんですが、「つかえさん」と同じくほとんど遊びにこなくなりました。
かわいい彼女と仲良くやっているようです。
 ダンさん お酒を再開して少しダンさんも驚いていたようです。術後28ヶ月までは時々遊びに来ておりましたが、術後29ヶ月はまったく遊びにきませんでした。もしかすると、ダンさんはお酒が嫌いなのかしれません。それとも、今年の猛暑の影響で夏バテなのかな?。


 術後927日 04年9月5日 かあちゃん 癖になる。
先日食べた「杭州飯店」より美味しいら-めん店がある事を会社の同僚から聞いてきたかあちゃん。是非食べてみたいと言うので同じ燕市にある「福来亭」にでかけた。このお店は以前から名前だけは知ってはいたが、杭州飯店系列の背油ら-めんなので食べてみようとは思わなかったのである。それにしてもかあちゃんはどうしてしまったのかな?俺やミノよりも2年半のブランクの反動が大きかったのかなどと思ってしまう。

お店に入りチャ-シュメンを頼む。他のお客さんは中華の大盛を注文する人がほとんどであった。ようやくチャ-シュウメンが届くと麺の太さは極太ではないがやはり少し太めであった。味に関しては杭州飯店とほぼ同じである。
しかし、かあちゃんはこちらのほうが旨いし麺が細く食べやすかったらしい。

たしかに杭州飯店の極太麺は女性や年配者や俺みたいに胃の手術をした人にはきついかもしれない。そしてこちらのメニュ-には半餃子や半ラ-メンなどもあり、俺みたいな多くは食べれないが食い意地だけは一人前には福来亭のほうが食べやすいかもしれない。


ら-めんを食べ初めて背油ら-めんやしょうゆ味が続いたのでそろそろ塩味のおいしいら-めんが食べたくなってきた。それにしてもこれからのかちゃんが心配である。


 術後933日 04年9月11AMかあちゃん「がん」よりら-めん!
きょうは午後から新潟市のだいしホ-ルで「がん」についての市民公開講座が県立がんセンタ-新潟病院の主催で行われる為出席することになっていた。昨晩になって急にかあちゃんから「私を万代島に連れてって!」とせがまれる。聞けばなんと今年春にオ−プンした「ときめきラ−メン万代島」でおいしいら-めんを食べたいと言い食べた後はかあちゃん新潟市でショッピング後電車で帰宅、俺とミノは市民公開講座出席とかってに段どってしまった。

やはり心配していたことが大当たりである。これがリバウンドの怖さかそして食い物の怨みつらみなのかおいおいでありんす。かあちゃんがんよりもラ−メンを取るとはそんな訳で早速今日は土曜日で混雑すると思い早めに家をでて「いざ万代島」へと急ぐ。万代島には昨年できた話題の朱鷺メッセが建設され新潟市の観光名所になっている。
開店30分前に到着したので心置きなくデジカメで各ら-めん店など撮影できた。そうこうしているうちに開店時間の11時前にはやはり多勢のみなさんが来てどこにしようかなど思案する人ココとばかり決めて外のベンチに座る人などおり人間ウオッチン
グなどして楽しい時間を過ごす。
かあちゃんはここのら-めん7店で一番人気があるらしい【新潟元祖・鯛ラ−メン大漁」のラ−メンを食べたいらしいが自分は塩味は好みではないので俺に塩味の鯛ラ−メンを自分はしょうゆ味のチャ−シュウメンを頼む。

ここは鯛からの出汁を使い塩は沖縄の天然塩と笹川流れの天然塩を使用、そしてチャ−シュウ−は「どっちの料理ショ-」で取り上げられた山形県平田牧場の庄内豚を使っているとのこと。これほどの拘りをもっているら-めんならばさぞかしおいしいとおもい胸弾ませて出来上がりを待つ。

【鯛ラ−メン】塩味


【ミネラルしょうゆチャ−シュウメン】

程なく、ら-めんができまずは俺のら-めんのス−プを一口そしてこんどはかあちゃんのしょうゆのス−プも一口。何か違う感じである。術後たべたら-めんは燕市界隈の背油ら-めんと青島の濃口しょうゆら-めんだけなのでなんとも言えないがこのあっさりとしたというか最高の天然食材をつかっているらしい都会的な味は田舎育ちの俺にはちょっとである
チャ−シュウもそれほどでもなく並かな?。かあちゃんは薄口が好きな為おいしいおいしいといって食べていた。そしてら-めんだけでは足りず鯛めしまで注文した。この鯛めしはご飯がいまいち。

そんなこんなで期待したほどではなくがっかりしてしまう。最高の食材ばかりを使ったからといって必ずしもおいしいとは限らない事を聞くがまさにそんな感じなのか。4番バッタ−ばかりなのに勝てない巨人と9人がそれぞれの役割分担がしっかりしており優勝するであろう中日との違いのようなそれとも、常日頃化学調味料にどっぷりと漬かっている俺の舌の味覚が麻痺しているのかもしれないのかな。
しかし、かあちゃん大満足の様子である。清算し駐車料金が1時間無料になるスタンプを押してもらいお店をでる。
そして上機嫌のかあちゃんを伊勢丹の前で降ろし俺とミノはだいしホ−ルで開かれる市民公開講座に向った。



 術後933日 04年9月11PM 「がん」新潟市民講座に出席
8月上旬「胃・友の会」事務局から会員各位に封書が届いていた。中には2つの講演会の案内が同封されていおり、一通は第21回「がん征圧新潟県大会の案内ともう一通は第8回「がん」についての市民公開講座の案内であった。がん征圧大会は9月の平日のため参加は無理である。その代わりに市民公開講座は土曜日という事と内容が肝臓がんに関する内容だったため人間ドックでの肝臓の影の件もあり初めて参加しようと思っていた。



第8回「がん」についての市民公開講座

 時   
 所   
 時間 
 主催 
  
2004年9月11日
新潟市東堀前7 だいしホ−ル
午後1:30〜4:00
新潟県立がんセンタ−新潟病院
 講演内容   肝がんの早期発見と治療
@肝炎の治療と肝がん  内科部長  加藤俊幸先生

A肝がんの外科的治療  外科部長  土屋嘉昭先生

Bがんにかんする質疑応答
受付で戴いた資料とお願いされたアンケ−トの用紙を読みながら開演時間を待つ。開演になり最初に院長の田中先生(ミノのご媒酌人だった先生)から開演の挨拶があり司会進行役は椎名副院長先生が行った
最初は肝炎の治療と肝がんについて
内科部長の加藤俊幸先生の講演がいつものようにスライドを使い説明された。肝臓は「沈黙の臓器」といわれ自覚症状がなく症状が出たときはかなり病状が進行しているやっかいな臓器であり年間3万4千人もの人が肝細胞がんで亡くなっており臓器別の第3位である。
そんな訳で今回は増えている肝がん★肝炎ウイルスとは★C型慢性肝炎の治療★肝がんの内科的治療についての話である。詳しくはスライドをクリックしてください。

続いて「肝がんの外科治療」について外科部長の土屋嘉明先生の講演が行われた。肝がんの分類は◆原発性肝臓がん◆続発性肝臓がん(転移性肝がん)とが
があり、今回は原発性肝臓がんの外科治療についてであった。詳しくはスライドをクリックしてください。

お二人の講演が終わりこの講演内容に関する事柄の質疑応答があり。、ある方からがんセンタ−では原発性肝がんと転移性肝がんの手術の割合はどうなっているのかとの質問があり、がんセンタ−では過去12年間で原発がん120例に対し転移性がんは240例と2倍も転移性がんが多かったとのことである
やはりという感じであった。この後20分間の休憩に入った。


Bがんにかんする質疑応答

休憩後、お待ちかねのがんに関する質疑応答に入った。もしチャンスがあったら「肝血管腫」について質問しようと思っていたら最初の方が転移性肝がんの質問で(胃がんで4/5切除、リンパ節転移ありTS-1服用中)肝臓の陰影についての質問であった。

回答のなかで疑問だった「肝血管腫」は女性に多く良性腫の一種類であるとの話があり俺からの質問はしなくてもよくなった。そのほかの質問は下記にまとめてみた。


質問内容 回答
熟年女性から検査結果からC型肝炎らしいといわれたがデ−タ-の数値が境界線らしく先生から薬を飲むか飲まないかと相談されたのでどうすればよいか。
また、アルコ−ルは良くないと言われているが毎晩健康のために「梅酒」を飲んでいるがこれは問題がないのか
薬の件は本人で決めなければいけないとの事。
そして「梅酒」については「梅酒」や「養命酒」などはみなさんアルコ−ルではなく「薬」と思っている方が多いが大きな間違いでアルコ−ルなので飲まないほうがいいらしい。また栄養ドリンクもアルコ−ルの成分含まれているので注意するようにと。

熟年男性からがんの集団検診で国立がんセンタ−と一般の市町村が行っている健診でのがん発見率があまりに違っているのはなぜか 検査機器の違いであるらしい。

たとえば、乳がん健診のベテラン医師の触診では0.1%
マンモグラフィ−では0.2〜0.3%

胃がんでは
バリュウム検査では0.1〜0.2%
胃カメラ検査では  0.7〜0.8%

新潟市も平成15年から胃カメラ検査になったらしい。確かに高額機器を使えばがんの発見率はアップするが費用の件が問題ではないかとのこと。
同じく熟年男性からで肺がんの抗がん剤「イレッサ」の副作用(死亡率)の統計で
アメリカ  0.3%
日本    5.8%
でありこの大きな差はなんなのか
この差は多分DNAの違いではないかとのこと。
新潟県立がんセンタ−でも「イレッサ」を使い効く人は2週間でがんが消滅した。このすばらしい効力には驚いたらしく魔法の薬だと思われた。
63歳の女性、8年前に肺がんで手術6年前に頭に転移し手術、そして2年前に肺がん再発手術そして今年肝臓転移で手術、計4回の手術をしており、先生に後10年生きたいといったら先生は良い顔しなかったがどうなのか
神のみぞ知るでしょうか。
前向きに生きてくださいと返答。
75歳の男性、昨年胃がんで全嫡体重が12kg減少そして今、帯状疱疹になりまた体重が減少しており心配
無理してでも食べないと体力がつかないので少しずつでも食べるようにしなければならない。
熟年おじさんから2年前に食道にポリ−プが発見されたが今現在も変化なしだが心配である あなたのポリ−プはたぶん粘膜腫瘍であり筋肉にできたのではないのでがんではなく心配する事はない
69歳の女性から検査したその日にあなたは「がん」ですと突然告知されたいへんショックをうけてしまった。こんなときにだれかケアをしてくれる人はいないのでしょか。 看護部長の鈴木さんから
新潟がんセンタ−では”女性のためのがん専門外来”を設立
女性特有のがんなどでの心配事の相談や診察を行う。
必要に応じては簡単な血液検査やレントゲン撮影もやります。ただし精密検査や病気の治療は行わない。

診察日 
毎月第1第3水曜日PM2:00〜4:00
完全予約制3〜4人程度

問い合わせ
025−266−5177

その他にも2,3の質問があった。
質疑応答では転移性がんの質問が多くみなさんやはり転移と再発が一番心配のようである。今回初めて市民公開講座に参加してみて同じ悩みをもっている人たちの話が聞けとても有意義な時間を過ごす事ができた。そしてもっと質疑応答の時間を増やしたほうが多勢の人が参加するのではないかとも思う。来年も参加してみたくなる今回の市民公開講座であった。

尚、ここに記載した内容は俺が走り書きしたもので間違っている箇所などあると思われるので専門的なことは病院などで確認してください。


 術後934日 04年9月12日爽やかな朝に素敵なプレゼント
さわやかな秋の朝、新聞配達のお兄さんが新聞と一緒にすてきなプレゼントを我が家に届けてくれた。
実は8月末に雑誌「月刊がん・もっといい日」から10月号の「おすすめホ−ムペ−ジ」のコ−ナ−に俺のHPを載せたいといメ−ルを戴いていた。

今回もなんで俺なのか他にも良くでき
たHPはたくさんあるはずだがと思ったりもしたがやはりうれしいものである。2〜3日前に雑誌が仕上がったメ−ルが届き住所をメ−ルしておいたのであった。今年の4月には生まれて初めての取材をうけ「がん治療最前線」に写真入りで紹介してもらったばかりなのに、またこのように紹介してもらえるとはありがたい事である。お陰様で体調も夏バテなどなく食欲の秋を堪能している
今日この頃である。



 術後945日 04年9月23日カ−ブ ドッチ花と蝶いや花より団子
今日は秋分の日、本来ならばお仕事なのだが運よく休日になり秋晴れの天気に誘われてカ−ブドッチワイナリ−のぶどう達に逢いに行く。
久しぶりにかあちゃんも同伴である。10時開園だがすでに多くの車があり驚いてしまう。まずは、ぶどう達の様子を見にぶどう畑に行ってみるともうかすかに葉が紅葉しかけて秋の気配が感じられるぶどうたちがいた。

ぶどうたち
来月には鮮やかに紅葉したぶどうたちが見れるのだろうかたのしみである
そして、きょうも結婚式があるらしくカ−ブドッチホ−ル広場では華やいだ雰囲気のなかで準備が行われていた。さっそく園内を散策するとメイン広場は秋の気配がただよってきており先程のカ−ブドッチ広場とは違ってどこか物静かな落ち着きが感じられる。そんな中で一際目に付いたのは行く夏を惜しむかのように秋晴れの空に向って元気良く咲いているひまわりたちがいた。ひまわりは本来、夏の代名詞であるがなかなか秋晴れの空にもよく似合う。

近くに寄って見るとひまわりの花には蝶や蜜蜂などが蜜を吸いに飛んできており、他の花壇でもひまわりのように蝶などが飛び交っていた。そんな光景をカメラで撮っているとかあちゃんが「お腹がすいた」と言ってきた。早くしないとまた混んで遅くなるので早く食べようということらしい。かあちゃんは「花より団子」である。さてどこで食べようかという事になりかあちゃんは6月に食べた「ごてらって」のパン

花と蝶
食べ放題ランチがお目当てらしかったがたまにはリッチなランチでもと強引に拝み倒しカ−ブドッチレストランに入る。

大蔵省はご機嫌斜めのようだったがパンのお代わりOKと聞くと、とたんに機嫌が直りだされた料理も綺麗にたいらげ食後のデザ−トも美味しくて大満足。食後はワインショップでワインを買いによると会員は無料で2杯試飲ができるときいてここでも大満足。(一般の方は試飲は有料)俺は安い赤ワインでよかったがかあちゃんは高いワインのほうを買う。そんな訳できょうも花より団子の大蔵省であった。
団子

さああなたは”どっち”(画像クリック)


 術後948日 04年9月26日 修行が足りない。
もう限界である。山に行ける日がなかなかなく結局一ヶ月間も山とご無沙汰になってしまった。天気予報は曇りであったが強引に出かける。今回の山は荒沢岳といって標高は2,000m程の山であるが多くの鎖や梯子があり山らしい山である。4年前に登った時は暑い夏の時期で水で難儀した記憶がある。今回は鎖場をデジカメで撮りたくて再度登ってみる事にした。また、昨年銀山平にできた温泉施設にも興味があり心配した天気も雨降りにならず久しぶりの山を味わってきた。(画像をクリック)



 術後952日 04年9月30日 きょうは「裏目」「怨め」ら-めん!
今日はがんセンタ−外来日であるいつものようにまずは「私の575」コ−ナ−によりなにか素敵な川柳はないかと立ち寄ってみたが今月もこれといった傑作はなくすこしがっかりしてしまう。気を取り直し外科外来のフロア−で順番待ちをしながら主治医の来月の予定欄を見るとなんと3週連続不在になっており10月の外来は11月4日になってしまう。少しあきすぎである実は来月の外来時にインフルエンザの予防接種をしようと思っていたがはてどうしようかなどと思案してしまった。また、このフロア−にも以前紹介した患者さんコ−ナ−があるがこちらも毎月見ているがいままで作品は変わっていなかった。ところが今回新作が掲示されていた。

ようやく順番になり先生といつもの状況報告と今回雑誌「月刊がんもっといい日」に紹介してもらった内容のコピ−を渡
し、インフルエンザの予防接種をお願いしたところここは来
月かららしく一日違いで今日は無理と言われがっくりしてしまう。なぜか、きょうはすべて裏目になってしまった。会計を済ませ薬局で薬を貰い昼の時間がすぎお腹がすいておりこうなれば美味しいら-めんを食べる事で「げん直し」と万代島に車を走らせる。一番近いD駐車場に入ろうとしたら今日は何故か(-_-;)閉鎖されており仕方なくE駐車場に入る。ここでも「憑きがなくがっくりしてしまう。こうなれば後は美味しいラ−メンしかなく2番目のら-めん店「麺やかるび−亭」に入ると誰もお客はいなく嫌な感じである。

かるびら-めんを注文する。すこし辛そうだがそんなではないだろうと思っていたそしてカルビ-がどんな感じででてくるのか楽しみに待つ。
そして、待ちに待った昼食タイムである。お腹をすかせて出てきたラ−メンがこれである。まずは、ス−プを一口飲む。辛いだめだこりゃ〜〜〜〜(-_-;)何がだめかといえば胃の術後食味で一番弱くなったのが「辛さ」である。 すきっ腹にこの辛味は強烈過ぎるミノは大丈夫だろうか。

そんな訳で、ス−プは飲まず食べたけれど結局は半分ほど残してしまった。普通の人であるば今流行の辛味でどうってことない辛さだろうが今の俺とミノには強烈過ぎた。失敗である。とうとうら-めんまできょうは「怨め」にでてしまった9月最後の一日であった。