術後4週間
MRSAとの長く苦しい7日間の戦いが
  始まり弱気になってかあちゃんに
SOS

術後23日 02年3月1日 長く激しく燃えた夜

1:30

熱39,5℃
 やはりきました。ミノと力を合わせて戦っていかなければなりません。坐薬を使える時間帯でないためまずは氷枕ジャブで軽く応戦です。

2:30 熱39,8℃ ようやく坐薬が使える時間帯になったので1号をおみまいしました。
10:30 熱39,0℃なかかなかどうして対戦相手もがんばります戦況はどちらもゆずらずここで坐薬2号をおみまいしました。

13:00 熱38,8℃ 体中寒気が襲ってきました。熱にはなんとか耐えられますが寒気はいけません。すこし形勢が不利になってきた感じです。これから長い夜が待っていると思うと少し弱気になってしまいました。かあちゃんにSOSです
15:00 熱のため食欲がなく体力低下防止として栄養剤の点滴を開始しました。
16:30
熱37,5℃ ドレーン消毒そして左足大腿部より採血される頼もしい援軍かあちゃん到着です。これで安心して戦えます
19:00 熱39,1℃ 点滴
20:00 熱40,1℃です。坐薬3号をおみまいしました。これにはさすがの私たちも驚いてしまいました。これほどの熱はいまだかって経験がありません。とりあえず耐えるしかありませんでした。
22:30 熱37,8℃ すこし下がってきましたこの後はねむったらしく記録が書いてありません。初日は後半にきて完敗してしまいました。弱気が良くなかったのかもしれません。

 

術後24日 02年3月2日   戦い2日目 勝敗は?
4:00
熱38,3℃ なかなか相手も元気です。すこしのチャンスがあれば攻勢をかけてまいります。寒気と新たな戦略として頭痛できました。これもいままであまり経験がありません、なかなかしたたかな相手です。

6:00 熱39,3℃ こちらは坐薬しかなく今日の坐薬1号を発射 
8:00 朝食 食欲なしおやつも食べたくありません点滴が頼りです。
10:00 化膿止めと栄養剤点滴
15:00 熱40,1℃ 坐薬2号使用しました両脇を氷で冷し対抗しました。(これがあんがい効果があります)

16:30 化膿止め投入です。
21:00 熱36,5℃ 1週間ぶりの平熱です。これで戦いは終ったのでしょうか。それともなにかほかの戦略を考えているのでしょうか?とりあえずきょうの勝敗はこちらに軍配があったようです。


術後25日 02年3月3日  戦い3日目ひな祭り 

9:30

ドレーン治療
10:00 化膿止めと栄養剤の点滴
15:30 午後の化膿止めと栄養剤の点滴
16:00 熱38、1℃ 坐薬を使用しました。

きょうは静かでした熱は38℃台もありましたが穏やかな一日でしたお雛様のお陰なのでしょうか。少し小康状態なので夕方2日ぶりにかあちゃんから家に帰ってもらいました。これで落ち着いて欲しいものです。しかし油断はできません。


術後26日 02年3月4日戦4日目MRSA体内感染 

10:00

採血 今日の朝10時から24時間尿を貯める指示がありました。化膿止めの副作用を調べるらしく腎臓の機能検査らしいです。また、お願いしておいた診断書を戴き

「今日より2週間治療ののち自宅療養1ヶ月」と書かれておりまだ2週間もリハビリが必要とは情けなくなってしまいます。

15:30 化膿止め点滴
16:00 主治医のY先生から3月1日に左大腿部の付け根から採血した中からもMRSAが発見されすでに全身の血液中に感染していた事を知らされショックを受ける。

しかし相手の作戦が解り、勝算は大いにあるらしく先生は昨日から熱も落ち着いてきており尿も出ているので心配しなくても大丈夫と言われました本当に大丈夫なのか当時は不安な気持ちでいっぱいでした。
18:00 熱38,2℃ 坐薬を使用後は熱は落ち着き夜は良く眠れました


術後27日 02年3月5日  戦い5日目作戦会議

9:00

まずは6日ぶりに入浴して頭をすっきりさせました。そしてばい菌さんの作戦が解ったので作戦会議を担当ナースのSさんと開き
@トイレ時の消毒の励行。
A食事前のうがいと手洗い。
Bお風呂で使用する石鹸は薬用石鹸に。
C前回副作用?で中止したバンコマイシンの再投与
の4項目を決定しました。
10:00 手始めにマルチパックの交換とバンコマイシンで先手を打つ。
14:00 熱38.0℃ ようやくばい菌さんもなにか動き出したようです。先ずは坐薬で様子を拝見と行きましょう。
16:00 きょう2回めの バンコマイシン 今回は副作用がないようです。

21:00 きょうの勝敗は引き分けとみた。しかし少しではあるが我が方がちょっと優勢かな?


術後28日 02年3月6日   戦い6日目兵糧攻め

7:45

熱37,3℃
 どうも戦い初日から食欲があまりわかなかったが今朝はまったく食欲がありません。戦いでは食べることが一番たいせつな事であり体力がなければ何にできません。戦いの疲れがミノにも私にもでてきたのでしょうか。


9:00 ドレーン治療時又も左肩に激痛が走る(どうしても痩せている人は脂肪が少ないため神経に触りやすい)治療後坐薬を使用
その後バンコマイシン点滴
12:00 すこしでも食べなければばい菌さんの思う壺です。なんとか全粥だけでも食べておかないと体がもちません。

16:00 熱37.8℃ 寒気我慢出来ずとうとう電気毛布を借りてきました。ばい菌さんもしぶとく抵抗しております。午後のバンコマイシン点滴
21:00 熱38、0℃ また熱がでてきました。坐薬をおみまいです。この熱がさがれば我々の勝利になるのですが。
今日は、兵糧攻めあり、寒気あり 熱あり でばい菌さんの
勝利でした。


術後29日 02年3月7日 戦い7日目救援物資届く

7:00

Y
先生に食欲がないのでカロリーメイトのような流動食はないのか尋ねると、経腸栄養剤「エンシュア・リキッド」という1缶250mlでバニラ味があり処方していただき飲んでみると美味しくなかなかいける味の栄養剤でした。

7:45 きのうまで食欲がなかったがきょうの食事に大好きな納豆が出てきたのですこし食べられました。引き割り納豆のおかげです
13:00 熱 38,9℃ ばい菌さんもなかなかしぶとい。坐薬で応戦です。

13:30 かあちゃんの親戚のYさんが御見舞いにみえられ高麗人参のエキスと今話題のマイナスイオン水を戴きました。

この方はもとナースさんでミノと私がMRSAで苦しんでいる話を聞いてわざわざ病院まで届にきてくださいました。

16:00 Y先生から熱の下がり方が遅いのでこれからのバンコマイシンの投与量を2倍にして様子を見る話がありました。
18:30 Y先生、前回のように副作用が心配なのか様子を見にきましたがなにも起きなく終了しました。

MRSAとの戦いも1週間目になりこちらには4種類の救援物資も揃い勝利が見えてきました。この日以降1週間は静かな闘病でしたがやはり、ばい菌さんは簡単には負けてくれませんでした。


次は術後5週間まで