3年生は、社会科「買い物しらべ」の学習で、家の人たちはどんなことを考えながら買い物をするのか? 家で調べてきたことを発表していました。
そんな中、「国産・新潟県産のものを選ぶ」という意見が出てきました。その理由は、外国からの物には「添加物」が入っているから。
でも、添加物の意味を聞かれると、言葉は知っていても意味するところははっきりしていないことに気付きます。そして、下の写真にあるように、国語辞典の登場です。
「あった!」でも、何だ?
国語辞典の中から「添加物」を調べだしても、「外国からの物に入ってる(という)『添加物』」には繋がりません。「腐らない」「香りや見た目をよくする」など添加物を入れる目的は様々です。これは、教師の「補足」で、子どもの「思考の線」が繋がっていきます。
子どもの「わかっているつもり」を問い返すことで、自分の考えを整理する
ということは、国産・新潟県産を選ぶのはどうして?新鮮な物を新鮮な内に運べる、人の体に影響を与える物を入れない等、「安全」をキーワードに、学習課題(◎)「どんなことを考えて買い物をしているか?」についての、自分の考えを整理(収束させていきます)
子どもは、たくさんの気付き(多様)をしますが、バラバラの知識です。ですから、そのバラバラの知識を整理するための手助け(収束)が必要です。今日の3年生の学習なら、子どもが「わかっているつもり」の「添加物が入っていない国産・新潟県産のものを買う」を、教師が問い返し、「実はわかっていなかったことに気付かせる」という働きかけで、子どもは、「安全や…などのことを考えて買い物をしている。例えば、肉なら健康のため添加物の入っていない国産・新潟県産のものを。また、値段の安いことも考えて~。」という学習のまとめに繋がっていきます。