今日の午後、5年生は、保健学習「けがの防止」の授業をしました。県立教育センター指導主事を指導者に、市内小中学校の養護教諭も参加した研修会を行いました。
けがの原因となる事故や事件に種類も、保護者の皆様が子供の頃より変わってきました。生活の中でのけが、交通事故、犯罪被害、自然災害など多岐に渡ります。
今日の授業は、生活の中で起きるけが(すり傷、切り傷、打撲、火傷、鼻血)に際して、自分で「まず優先する手当て」について、処置のやり方と意味について、養護教諭の基本的な説明「清潔にする、押さえる、冷やす」を基に、子供たちで、それぞれの処置について考えます。様々な状況でも「一人でも、いつでも」最低限のことができるスキルも学びます。
この学習でも、「教えられた内容的な知識」を基に、「自分の力で処置する方法的な知識」のバリエーションを増やすことを意図しています。今日の授業でも、「切り傷」の際は、切り口を心臓より高くすることが大事だけど、脚にけがをしたら?」「やけどをしたら水で冷やすけど、服の上からお湯をかけてしまったら、服は脱ぐのか?」など、実際に起こりえる状況に応じた処置にも目を向けたさらに深い活用力も大切に指導していきたいと思います。
「教えること」よりも、「考え合いやってみること」が、知識の質を高める
これまでの保健学習では、ややもすると「正確な知識を教えること」のみを重視する傾向があったことは否めません。でも、「正しい知識の説明を受けることが、そのままま正しく知識を身に付けることに繋がるとは限らない」ことが分かってきています。考える土台(清潔・圧迫・冷却)を基に、様々な状況下でのけがの処置を考え合った上で、養護教諭から、その処置の意味を専門的に説明を受けることで、より理解が高まります。来年度から完全実施の新学習指導要領でも重視されるものです。