3年生は、須田の名物梨づくりを学習!

◆3年生の地域の学習のキーワードは「生活をささえる仕事」
3年生は、社会科学習で、梨農園を見学しました。3年生の社会科は、「自分たちの生活を支える仕事をする人たち」についての学習がメインです。1学期には、須田地域を東西南北」の4方向に分け探検して、土地の使われ方(工場・施設・田畑など)調べてまとめました。ここでは、見聞きして手にした情報を、東西南北という大きなくくりで整理する(代表的な使われ方は何か、それぞれ違いはあるか)をしてきました。(2年生の生活科学習でも、地域探検をします。ただ、施設という物ではなく、地域でお世話になったいる”人”に焦点を当てて学習するところが違います)

入り口は3次産業(商業)→1次産業(農業)→2次産業(工業)の3点セット
これに続き、「生活を支える仕事」の中で、「①生活に必要なものはどこで手に入れているか(お店の仕事)」「②お店に売られている物は、どこで作られているのか(農家・工場)」の大きな2本立てで、詳しく調べて・整理する学習に入っていきます。今回は、②の「梨農家の仕事」です。

◆今日の見学で学んだこと(須田地区に広がる果樹園から)
須田の果樹栽培(梨)については、日頃見知っている子供たち。でも、この「分かったつもり感」をぐらつかせることが学びのスタートです。今日は保護者の農園を見学させていただいた3年生の子供たち。じっとみつめると、色の違う梨(種類が違うなし)、実を包む袋も様々、そして、実を支える枝を横に広げる針金など、「なぜ」の種はたくさんあります。疑問はたくさん生まれますが、それを「拡散」させたままでは学習は深まりません。
そこで、それら一つ一つの疑問を解決いていく目的が必要になってきます。子供たちの関心をぎゅっとまとめる指導(整理・収束)が必要です。例えば、どうして須田には「梨づくり」がさかんなのかな?→おいしい→どうして?どのようにつくっているかな?などなど。

 

 

 

 

 

 

 

◆なぜ「須田dy(ふるさと・須田学習)」か ~それは自分のよさの発見のため
須田小学校では、今年、総合的な学習の時間から数時間の学習を「須田dy(ふるさと・須田学習)」として切り取りました。これは、社会科学習(低学年は、生活科学習)で生まれた疑問を発展させ、子供がさらに調べて行く学習です。社会科などの教科学習で身に付けた力(今回なら、目的に合わせてインタビューする、調べたことを分かり易く地図などにまとめる、まとめる中で、似ているところや違うところで整理して自分の考えをはっきりさせる等)を活用していく学習をしていきます。その際、自分の考えを「わかった」レベルでとどめず、だれか他の人にも「分かってもらう」ことまでねらうのが「須田dy(ふるさと・須田学習)」です。

◆そのために、なぜ、地域学習が関係してくるのか ~ 地域と自分は重なっている
子供達が何気なく生活している須田地域。しかし、今の生活があるのは先人や周りの人が普段の努力をしていることことには意識が向いていません。そこに目を向けさせること(須田の素晴らしさ)ことで、内側(自分のよさ)にも目が向くことにつながります。「地域のよさが言える子供と自分のよさが言える子供はほぼ100%重なっている」ことは、」これまでの学校評価児童アンケートで毎回浮き彫りになっていることです。自分のよさを感じている(自己有用感とも言えます)ことで、将来問題にぶつかった際の「足場」になります。それが、「須田dy(ふるさと・須田学習)」の最終のねらいです。

◆「ふるさと・須田学習」の中点(・)の意味は? ~ それは、学校の役割!
「ふるさと・須田学習」の中点(・)の意味は、「須田という地域」を「ふるさと」として感じるための”重要な役目”を表しています。それは、地域にある学習する材料であり、それらと子供を結ぶ”教師”を表しています。