1年生が学習している姿は、どこをみても面白いです。面白くみないと学習になりません。
今日、1年生の算数の「たし算」で、お話を算数的にみる学習をしていました。
【問題】えんぴつを5本もっています。お母さんから4本えんぴつをもらいました。全部で何本でしょう?
大人なら、9本、5+4=9 でオシマイです。でも、「9本」は「たし算の計算の答え(和)」ですし、「5+4=9」は、答えを求める「算数言葉(式)」です。ここからが重要です。
「和」と「式」の間をつなぐもの「思考の架け橋」をどんどん増やす
1年生たちの、和と式にたどり着くまでの考え方(思考の架け橋)は、様々で面白いです。
①5本と4本の鉛筆の絵をノートにかいて、「←(矢印)」で、「あわさる」イメージをする子
②5本と4本の鉛筆のをノートにかいて、9本の鉛筆を線で囲んで「お皿」にのせて、「あわせる」イメージをする子
③5ほんと4本の鉛筆を離してノートにかいて、9本の鉛筆を線で囲んで「電車」にのせて「あわせる」イメージをする子
④頭の中に9本があって、5+4=9の式もあって、数字の式の代わりに、鉛筆の絵の式に置きかえる子
まだまだ、子供の頭の中には「イメージ(お話)」がいっぱい詰まっています。それが見える学習をしています。式と答え(和)を求めることも勿論大事ですが、これからは、「思考の架け橋」を、お話しできること【置きかえる力】がとても重要になってきます。
上の④の子供は、「頭の中で、数をイメージして数として処理している」抽象思考が得意な子供です。このように抽象思考が得意な子供、そして、「矢印、お皿、電車」等の具体思考が好きな子供が、一緒になって、お話しながら、「思考の架け橋」のイメージを何本にも増やしていくことが、学年が上がるに連れて複雑になる学習にも挑める力につながっていきます。