授業づくり ~ 言葉の曖昧さを大事に

4年生の算数では、大きな数~兆の位(0が12個)を学習中でした。これまでに学習したことを使って、

Q 1800億を10倍すると?

A 位が1つ上がる

Q ということは、数字にすると?(ミニ位取り表を使って確認します)

A 1兆8000億

Q ??? 数字だよ。

子供たちの中に、数字と漢数字、そして数 という3つの言葉について、はっきりしていない(曖昧な)とらえをしていることが、ポッと教室に出てきました。

漢数字(漢字の数字) … 一兆八千億

数字(数の文字) … 1800000000000

数(数そのもの) … ?

※ 子供は、数と数字の区別が曖昧です。

では、問題です。 下の2つの数字で大きな数字は、どっち?

100

大きな数字なので、大きくかかれている0が答えです。

さらに、もう一問です。 下の2つの数字で大きなは、どっち?

50

100

大きななので、文字の大きさは関係なく、数が大きな100が答えです。

安全には曖昧さは禁物です。しかし、授業では、子供の言葉や考えに対する「曖昧さ」を大切に受け止めることで、子供が「えっ」「あれっ」と振り返ることで、実はより深いに学びに近付くことができます。