子供と教師の距離感

今日の職員朝会で、子供と教師の距離感について話しました。子供の気持ちや、授業の内容によって違います。でも、意外と大切にされていないところもあります。

教室じゅうを動き回る小学校の先生

・前の子供から1mは離れて立つ。授業中、基本的に子供は座り、教師は立っています。ですから、一番前の子供とは少し(1m程度)は離れていないと、首がきつくなる子供もでてきます。でも、指導に熱が入ってくると、気付かぬうちに教師はどんどん前に出て行きます。教員なりたての頃は、床の模様で「全体に話す時は、ここからはでない」と決めてました。

教師の話に注目させる時は(子供から見て)向かって左に立つ。黒板書かれた子どもたちの学びの足跡について整理させる時は(子供から見て)向かって右に立つ。これは脳の仕組みで、向かって左側に意識が行きやすいのだそうです。ですから、子供の机の(向かって)左側はすっきりしておくとよいかもしれません。テレビ番組でもメイン人は中央か左側にしているものが多いです。

子供の斜め横にしゃがんで目線を合わせて聞く。特に1年生は、最近まで、保育園や幼稚園の先生が自分そばでお話をしたり聞いたりしてくれていました。時には、全体の前で一斉に話すことが合ったにしても、その後の個別対応では「斜め横・しゃがんで・目線を合わせる」ことを意識されていると思います。入学間もない1年生や、新しい担任との対応、自分の意見を全体に発表する場面などでは、不安を和らげ安心して取り組めるよう意識します。

教室の教師用机から離れない。時には、ドリル学習などの個別の学習に取り組む場合もあります。子供が学習に集中できるよう、教師用机から離れずにいることもあります。教師からひんぱんに声がけをされ続けるのも、集中力を欠くことになりますから。

「距離感」と言う位ですから、教師一人一人に違いはあります。でも、目の前の子供に合わせて変えていくことが、子供たちが学習に集中することに直結します。4月は補正をしていく時期でもあります。