◆今年度もありがとうございました。
月1回のひまわり会のあいさつ運動も、平成30年度最後の日となりました。朝から雨がこぼれる空となりましたが、昨日までの温かさの残ったゆったりさを感じるあいさつ運動となりました。
猫背、眠そうな目、ポケットに入った手…。そんなものが無縁の気持ちのいい一週間のスタートでした。
◆東日本大震災8年目
あいさつ運動後、職員玄関前の廊下に並べている「サクラソウ」の前で記念撮影をされていました。折しも今日は、8年前の東日本大震災の日。昨日から各種メディアで関係の報道がされています。
須田小学校では、今日のお昼の放送で講話をする予定です。話す内容をまとめると「面壁九年(めんぺきくねん)」です。「長い年月をかけて、忍耐強く一つのことをやり抜くこと」を表すたとえです。あの「だるま」のモデルになっている達磨大師さんが、壁に9年間も向かい修行を納めた故事からきたものです。9年目にはあと1年間。自分自身もがんばりたいと思いますし、子供たちにも、あの大震災から、今できることに取り組んでほしいと思い話をしました。
◆「入学式の時、何をもってくればいいんでしょうか?」
東日本大震災が発生し、福島の方々が日本全国に避難されました。当時、私が勤務していた小学校にも南相馬市からたくさんの方々が避難されてきました。3月31日の午後1時、急に決まった学校説明会で、避難された子供たちや保護者の方、役場の職員の方を前に学校説明会をすることになりました。その時、冒頭に挙げた「入学式の時、何をもってくればいいんでしょうか?」とあるお母さんから質問を受けました。(何もかも無くして着の身着のままで避難されてきたのに、我が子につらい思いをさせてたくない。せめて最低限の準備をしてあげたい。)という気持ちが伝わる瞬間でした。
廊下で聞いている教育委員会の方の所に行って、「何にもいりませんよね。全部前もって準備していただけますよね。今、答えてください。」とずいぶん失礼なことを言ったことを覚えています。あれから8年が立ちました。当時の子供たちも中高性です。福島に戻った家族もありますし、そのまま残った家族あります。復興にはほど遠い状況です。でも、普段意識はしていないけれど、やっぱり大切なことをもう一度振り返る価値あることを話そうと思いました。それが「誰かのために自分が働く」(自利利他:さすがだ)です。「救援物資の前で順番に待つ姿」「転校してきた子供たちを自分たちの仲間の中に入れる子供たち」等。8年たっても、私たちの周りには出来ることがいっぱいあります。