「わかった!」と思うことを考え直すと、発見があります。

◆1年生の国語の教科書にどんなイメージをもっていますか?

絵がいっぱい、大きな文字、短い文章…

1年生の国語の教科書には、これからの全ての教科学習を支える学力がたくさん含まれています。いわば「根っこの学力」です。

この時期、1年生は、「だれが、なにをしたか」を文章から読み取る学習をします。これを聞くと、だいたい「なーんだ。簡単だな」と思い(こみ)ます。ところがです。日本語の文章の特徴ですが、(主語)を省力することが多いです。また、書いてあっても、「したこと」の目的など(根拠)まで書いていません。ですから、1年生の国語学習では、文章に書かれてあることだけで考えさせると、浅い読み取りに終わってしまいます。そこまで書き始めたら、文章量が増えてしまいますし、そもそも書いていないことをイメージ(解釈)するから読むことが面白くなります。

◆1年生は、自分の生活体験や、文の内容を動作化(ごっこ)したことを「根拠」にして、読みを深めています。

今日3時間目に、1年生の国語の授業を職員で参観して学び合いました。

かぜを引いたお母さんが元気になる「おいしいサラダ」をつくるために、様々な「おすすめの材料」をアドバイスする動物たちが出てきます。ところが、今までの文書では、それぞれの材料を入れると「元気になる」ことがしっかり書かれています。

ところが、本時間のに登場するぞうさんの部分の文書には書いていません。これは困った!

しかし、授業者は、書いていないことを逆手に取り(子供自らが自分の読みのあいまいに気付くため)、「ぞうさんは何のために、調味料を入れたり混ぜたりしているのか」考えます。とうぜん「書いていないから分からない」という返ってきます。

子供たちは、今まで読んできたページから関連する会話から想像したり学習のめあて(おいしいサラダをつくる)と結びつけたり、ぞうさんのしたことを動作で実際に見せ合うことで、どんどんイメージを膨らませていきました

子供たちは、今日の所は、「ぞうさんは、ドレッシングを入れて混ぜて「味付け」をするこで、おいしいサラダができた。」とまとめました。

さて、混ざったのは、味だけでしょうか?