◆私たちの授業づくりの悩みは、大人も経験する悩みです
私たちが、子供たちと授業をする時、いつも悩むことがあります。それは、2つ。
一つは、たくさんの考えを出したいこと
もう一つは、その考えを整理して話し合いのねらいとつなげること
しかし、実際、最初のことを頑張れば、確かにたくさんの考えは出てきますが、それをうまく整理しないと、結局「たくさんの考えを出し合っただけ」に終わってしまいます。そうしている内に、授業の終了時刻が近付いてきます。で、先生が準備したいたまとめを取り出してノートに写して終わることもあります。
つまり、授業前半の【子供たちから出たたくさんの考え(例示)】と、授業後半の【授業のめあてとつなげて整理すること】の、2つのことがうまく繫がっていないことが大きな課題になっています。これは、日本の学校が共通する課題です。
このようなことは何も学校だけでなく。大人の日常生活や職場での話し合いでも普通のように起きていることではないでしょうか? 「いろいろ意見が出ましたが、この件については、後ほど整理して検討してまいります」等、「いったい何のために時間を使って会議をしたのか分からない」経験をしたことは多々あるのでは無いでしょうか。
◆その解決として、たくさんの考えを整理するための「型」を持つことを繰り返し指導すること、多様な考えを引き出す(拡散)と、それらをまとめ生かす(収束)場面を授業の中に位置付け、教師が指導の工夫をすることを授業改善の中心に置いています。
考えを整理するための型の指導は、たった2つのことです。【対話スキル】【書く対話スキル】
子供の対話を促し深い学びにつなぐ「拡散」と「収束」ある授業づくりのために、各授業担当で「MY授業スタイル」を日々改善しています。