「速さ」とは?~6年算数授業

3時間目、6年生教室で算数授業の公開がありました。「公開」と言っても、校内の上学年(4~6年生担任)と希望者が授業を観せ合う会です。

 

 

 

 

◆「速さ」を正確に表すために考え出した「そろえる」という考え方に気付いてほしい!
走る距離も時間も違う4人の子供の記録を元にして、誰が一番速いかを決める学習をしました。言葉で言うとゴチャゴチャしているものでも、映像(パワーポイント)にして子供たちに示すと、子供の「どうすれば比べられる?」の一点に集中しました。
●同じ距離を走った2人の掛かった時間で決める。短い方が速い。
●同じ時間を走った2人の掛かった距離で決める。長い方が速い。
ここまでは、子供の生活体験(具体的な世界)で解決できます。
問題は、それぞれで「速い」となった子供をどう比べるか、です。2人は、走る距離が違う(ですから
掛かった時間も違う)ので、なんか一工夫しなければならない!

 

 

 

 

◆子供から出てきた考え方を整理して高めることが仕事
50mを秒のAさん、60mを秒のBさん。一体どうやって?

【距離をそろえて比べる】
50mと60mを同じ距離にそろえるために、子供たちは公倍数の考え方を使います。
>300m(3000m)走ったとして、掛かった時間がどれだけになるか比べる
それぞれ1m走るのにかかった距離で比べる
>1mで「そろえ」て、何秒で入っているかで比べる

【時間をそろえて比べる】
これも公倍数の考え方を使って比べます。8秒走ったAさんと12秒走ったBさんが、もし(8と12の公倍数の)24秒走ったら、何m走るかで比べる
>1秒で「そろえ」て、何m走ったかで比べる

 

 

 

 

★子供たちから出てきた考え方は正解!
考え方を整理することで、気付いた素晴らしい考えを別の学習に生かすことができます。いつでも(数字が大きくなってもできる?53m、7.5秒など端数でも?)できる方法か?等

子供から出てきた多様な考えを「生かす」方法をさらに研修していきます。