今日の朝読書は、6人の語り部による読み聞かせ会がありました。限られた時間ですので、一冊の本を丸ごと読むよりも、「続きが読みたくなる」ことがポイントになります。
さて、小学校6年間の子供の読書の様子を俯瞰すると、
1年生…文字から文、文章へと、考えを理解したり表現したりすることに慣れ始める2学期以降になると、爆発的に読書量が増えます。絵本が中心になりますが、多い子供で1日で10冊以上も読破する子供もいます。
2年生…一年生からの積み重ねで、様々な本(例えば、図鑑、占い、工作本、迷路、怖い話等々)に、どんどん関心が広がっていきます。それでも、子供は、やっぱり絵本が大好きです。絵本は、短い文章と素敵なイラストで大事なことを分かり易く伝える情報ツールです。
ところが、ここで、読書の断層が生まれます。それは「絵本・図鑑=幼稚な本」という誤解です。3年生になって、絵本ではなく文字中心の本が「読むべき本」という思い込みが。でも、この3年生の時に、絵本や図鑑も少し集めの本も気軽に手に取れる雰囲気があるかないかで、その後の読書に大きく影響します。
ですから、須田小では「○年生だから絵本はだめ!」という極端な読書指導はしていません。
確かに絵本の文字情報は少ないです。しかし、その分、書いてあることを自分の体験に「つなぐ」ことも容易です。「本に出てくるような人が身分の周りにもいる!」「自分はどうだろう?」という発見もできます。
また、絵本と図鑑、一見「つながる」要素がないように見えることでも、「くらべる」ことで、似ていること(共通点)を探り出して、自分の考え方をバージョンアップすることもできます。前に読んだことがある「桃太郎」をもう一度、高学年が読んでみたら疑問だらけで、「桃太郎」のことを研究した子供もいるそうです。
冬休みには、学校図書館から本を借りて、ゆっくり味わって欲しいです。その時、絵本も入れて欲しいです。冬休み休み期間中の貸出は、一人5冊です。