7月の全校朝会では、「○と×だけでない答え」について話をしました。
私たちの身の回りには、「○と×だけ」のものより、もう一つの答え「どっちでもない答え」が多いです。でも、この「どっちでもない答え」こそ重要です。
例えば、何気なく使うハサミを例に取れば、「切る」だけの機能なら、「刃」のこころだけで十分です。でも、間違って手などを「切ってしまう危険なもの」に変わってしまいます。この場合の「切る」が○(便利)で、「切れない」が×(役に立たない)です。でも、「使えたら・・・」という、△(どっちでもない答え)が、「はさみ」の形になりました。
「はさみ」以上のものに、「インターネット」があると思います。先頃発表された「2018年度情報通信の安心安全な利用のための標語(主催=情報通信における安心安全推進協議会、後援=総務省、文部科学省)には、ネットに潜む危険性をうったえるものがある中で、協議会長賞の三重県の小学生作品が目にとまりました。 「使い方 守れば情報 無限大」
私たちの生活を支える基盤となっているネットを「○か×か」で論じ合っても平行線で生産的ではありません。要は、「使い方」です。7月1日から「元気アップ週間」が始まりました。「自分にとっても家族にとっても時間を有効に使う」時間編集力の育成を目指す活動です。ネットとの関わり方ー使う時間、使う場所(目との距離、部屋の明るさ)、使う内容ーについて、ご家族で相談して、生活がより豊かになるネットの関わり方や時間の使い方を見直す機会にしていただけたらと思います。
ご家庭によってルールは変わります。まず、できるちょっとした取組からはじめましょう。「○」(うまくいく方法)と「×」(まずい方法)ではなく、「△」(目の前の子供の姿を見ながら、こうしたらどうかと悩むこと)から、変化が生まれると思います。
※写真は、全校朝会の7月の生活目標(生活指導主事の話)、全校合唱の様子から。