まずは、「サザエ堂」です。江戸時代に作られた建物です。メビウスの輪のように、一度通った道二度と通らず戻ってくるわけですから、あの白虎隊も「不思議だな」と思って、何度も上り下りしたのでは思う階段を子供達も…。一説には、あの名画モナリザの作者レオナルド・ダ・ビンチさんの設計したものが、外国船を通して渡ってきたともいわれています。
ところが、二重らせんの途中に胎内潜りのような通路があり、子供たちは、上りから下りの階段にワープしてしまいました(つまり、下り階段で上り、上り階段で下る)。 動画
そこから、あかべえバスに急ぎ乗り込み、またもや不思議な名前の「頓珍館」で昼食です。子どもたちは、制限時間10分という過酷な目標を立てていました。が、ラーメンのお汁の熱さが、思わぬ伏兵となり、倍以上の時間を掛け食事を楽しみました。
続いては、「武家屋敷」です。ここも入場するまでに時間が必要以上にかかった上、男子と女子の体験内容が違うため、女子と男子チームが別れてしますことに…。最後は、出口で再会できました。子供たちのつぶやきに、「広い」がありました。武家屋敷内を回っている(行ったり来たりするようになっているので、さっき通った道のすぐ横まできて別のところへ…)という感覚を強く受けて、実際の広さ以上の「感覚的な」広さを感じたようです。一部屋3畳ほどの独身武士用の部屋(現代のワンルームマンションより狭い)を見て、最低限の置かれていない空間から、「これなら(十分な広さで)いける」という感想を持った子供たち。日本人の空間づくりの素晴らしさを、子供から教えられた気がしました。
最後は、ぐっと現代に近付いて「昭和なつかし館」といいたいところですが、バスが思った以上の混雑状態で、店先からの見学でした。それでも、平成生まれの子供達にとっては、「なつかし」より「ふしぎ」「むかしむかし」の方があてはまるようです。でも、店先に置かれた当時の絵を見て「なんだかなつかしい」という言葉をごく普通に持てるのが不思議です。実体験をしていないのに、テレビやネットなどのメディアで多くを疑似体験しているせいでしょうか?