すごいんです

昨日の授業の「一コマ」紹介をさせていただきました。参観された教育委員会の方からの言葉を「つまり」とまとめてみると、「子供の表情が明るい」「理由のある意見は深まる」でした。この2点は、今年度の須田小っ子の学びにもとめる姿に重なっています。※グランドデザイン

 

 

 

◆理由のある授業は、新しい発見(思い込みの見直し)を生み出します!

2年生の子供たちが、「さかな」の仲間集めをした結果を発表して確かめ合っています。「クラゲは魚じゃないいでは? 魚って、尾にひれがついているから」それに対して「クラゲも海にいるから魚だよ」子供たちは「仲間あつめ」に悩んでいました。ここから本当の学習が始まります。集められたことば(具体的な魚の名前)はバラバラな情報です。ところが、どうもうまく仲間に入り切らないもの(クラゲ)が登場したことで、「さかな」の特徴(海に住む、尾ひれがあるなど)をもとに、必死になってバラバラな情報をつなぎはじめます。そうすると、今までなんとなく見ていた「魚」のあいまいな思い込みのイメージを整理して、新しい見方を獲得(発見)してきます。

 

須田小っ子の学びは、たくさんの意見を出し合って「わかった→よかった」からジャンプして「わからなくなってきた→今までの考え方を見直そう」という授業づくりを目指しています。

◆理由のある授業は、子供の考え方をより繊細にします!

1年生の国語りっちゃんのサラダには、登場人物が順番に、おかあさんを元気にするためのアドバイスをいってきます。りっちゃんは、その相手の理由を聞いてお母さんが元気になるためのサラダの材料に相応しいか考え取り入れていきます。

まず、のら猫は鰹節。次の隣の犬はハム。そして雀はとうもろこし。ここまでは「入れました」と書いてあるのに、ありは砂糖。馬はにんじん。でも、入れたとは書いていません。ここで立ち止まって、子供たちに「りっちゃんはお砂糖入れたの?」と問いかけます。「なんとなく」入れたと思い込んでいる子供たちは考え出します。「『ちょっとだけ』といっているから入れたと思う」「『ありがとう』といっているから入れたと思う」と、自分の生活体験と重ねながら状況をイメージし始めます。この間の時間の流れがゆるやかで子供たちもしっとり・じっくり考え合っていました。

学びが深まることを邪魔するものは「思い込み」です。子供たちの「思い込み」を見い出し問い返すことがとても重要であることが分かります。