ルールとマナー、どっちを優先?(4年道徳学習)

コミュニケーションの大切さが言われて久しいです。が、コミュニケーション能力が優れているって、どういうことなんでしょうか?

今日3時間目、4年生が道徳授業をしました。4年生になってますます語彙が増えた子供たちの

成長にびっくりしました。これも、何時でも国語辞典を側に置いて、分からない言葉があると「即、調べて、付箋を貼る」という学習習慣を徹底指導されていることが土台にあると強く感じました。

さて、今日の道徳授業ですが、友達から届いた絵葉書が料金不足だったことを、返事に書くか書かないですませるかというお話を基に、「友達とはなんだろう」を今一度見つめ直す授業でした。

「料金不足を伝える(ルール重視)」派は、「同じ間違いを繰り返すので、(相手のことを考えて)書く」という意見でした。一方、「手紙へのお礼のみ伝える(マナー重視)」派は、「折角葉書を書いてくれたのだから、(相手のことを考えて)お礼のみ書く」という意見でした。

友達として、(相手のことを考えて)いることなのですが、「文句を言っているようにならない」書き方に意識が向いていきました。つまり、「ルール」を直球で相手に伝えるのではなく、「マナー」も考え、相手に伝えることが大事なことに終息しました。

ところが、実際に、絵はがきを書いてみると、「やっぱり傷つけたくない」気持ちが優先して、料金不足のことが書き出せない子供たちが半数ほど見られました。自分事として考え、「表現意図」(友達のため)や「表現内容(料金不足)」と、「表現方法」(どう書けばいいのか)は別問題だということです。

そんな中で、「料金不足のことは書かずに、同じ大型葉書に規定の切手を貼って出す」という子供がいたことがうれしかったです。「分からせるのではなく、感じてもらう」ことも「友達」と感じました。