6年生が、図画工作で「わたしのお気に入りの場所」の下描きをしていました。校舎内の一場面を切り取り、一枚の画用紙のフレームに表現していました。
子供たちの線の向きを見ていると、面白いことに気が付きます。例えば、「床のタイルの模様を一枚一枚描いている子」「同じ床の線でも、線の向きに規則性を感じ取って描いている子」
前者の子供は、一枚のタイルの中にある縦縞も丁寧に線で表現しています。後者の子は、大まかに縦と横の線を交差させ、床の全体の広がりや奥行きを表していました。
同じ物を見ても、「感じること」や「見え方」に大きな差があることに気付かされます。
つまり、見た物を絵で表現する際に、自分の心で感じ取った長さ(心の長さ)で表したり、物差しで測ったように見たままの長さ(物差しの長さ)で表したりしている訳です。(中学校で学習する「遠近透視法」)
どちらも、大事にしたい見方・感じ方です。学習テーマ「私のお気に入り」とあるように、「お気に入り『度』」が上がれば、線の太さや向きも変わってきます。これからの作品づくりが楽しみです。