12名の卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。今日の節目を次の飛躍のために生かしてください。
◆式辞の概略◆
皆さんの成長に関わって、一緒に歩んできたものがあります。ふるさと・須田、加茂、私たちの住む日本にある、美しい四季、春・夏・秋・冬です。
須田全体に、二色の花の絨毯が広がる季節、暖かい春。心の目で思い出してください。手をひかれ、校門をくぐった時のことを。今では、その温かい、掬ぶ心を、学校全体に広げるまで成長しました。
そして、暑い夏。やる気も失いかけそうになった時でも、撓わぬ強い心で、今できることを着実に取り組みました。市内音楽発表会では、一歩前に出た分だけ、目標に近付くことを、実感したのではないでしょうか。
夏が過ぎ、遠く粟ヶ岳からの清々しい風が、心を落ち着けてくれます。冷静な心で、じっくり友達の考えに耳を傾け、違う感じ方・考え方を排除ではなく、紡ぐ皆さんの姿勢は素晴らしいと思います。
最後に避けて通れない、厳しい冬。でも、この厳しさが、本当にあたたかい春にします。ならぬことはならぬ。たとえ仲のよい友達でも、注意できる勇気が、本当の優しさ、思いやりにつながります。
掬ぶ心、撓わぬ心、冷静な心、厳しい心、この4つの心は、いつでも、皆さんから溢れ出ることを待っています。前に贈った言葉「熒熒」は、「輝くものをたくさんたくわえながら明るく輝く」という意味です。
新たなスタートラインに立つ皆さん、この4つの心をかたちにしながら、自分に挑戦し続けてください。