全校朝会の際、「動物はどうしてかわいいのか」という話をしました。
動物がすきな人もいれば、苦手な人もいるかもしれませんが、理由の一つに「目」、それも「黒目」が関係しているそうです。
上の写真のように、動物の黒目(右側)はとても大きく、ちょうど赤ちゃんの瞳のようです。ある学者によると、動物の黒目が大きいのは、身を守るため視野を広くするとともに、「目は口ほどにものを言う」という諺の逆バージョンで、黒目を大きくすることで目の動きを相手に悟られないという理由があるそうです。この2つ目の理由(相手に気持ちを読まれない)から、人間が動物の目を見ると様々な想像(この動物はこう感じている)を思い込み、「何かしてあげたい」という気持ちが膨らみ、「かわいく感じる」そうです。
それに対して、人間の黒目(上の写真の左側)は小さいです。動物と違って視野は広くないですが、黒目を小さくすることで焦点がはっきりして、物を細かく見る(分析)能力を発達させた、とも言われています。しかし、反面、黒目の動きから相手に気持ちを読まれやすいという弱さもできてしまいました。
わたしたち人間は、人の目(表情)から、相手の気持ちや考えを読み取る「心のくせ」を身に付けてきました。ただ、本当のところは、相手に聞いてみる等しないと、勘違いをすることにもなります。
「相手の気持ちを考えて」と言いますが、とっても難しいことです。見るだけでなく、直接相手の気持ちを聞くことが大切です。
ということを子供たちに話しました。対話、つまり、相手の気持ちや考えを受け止めながら、自分の見方考え方を膨らませることができるよう、具体的な取組の積み重ねを大切にしていきます。