本日、加茂市教育委員会指定研究発表会が、須田小学校を会場に行われました。昨年度から「国語の授業づくり」に焦点をあて研修をしてきました。当日は、2年生と6年生の2教室の授業公開を行いました。
加茂市教育長、市内小中学校教員、保護者の皆様併せて、70名ほどの参加がありました。
■2年生の授業
・学習ゴール「1年生にすごい生き物クイズをつくろう」
・授業のしかけ
①子供一人一人が、興味のある関連図書を一冊マイブックとして選ぶ。
②共通の読み物として教科書「ビーバーのダム」を使い、付けたい力(説明文の「問題-答え」の書き方、たとえや数字を使った分かり易い表現方法)を学びます。
③学んだ表現方法を使い、マイブックの中から「すごい生き物クイズ」をつくります。
※「すごい」とは、一年生が知らないこと(表現内容)を、一年生に分かり易い方法(表現方法)で表現することを意味しています。本日は、数字「ビーバーダムの大きさ(2m×400m)」を、より分かり易くするために、身近なものに置き換える学習をしました。
■6年生の授業
・学習ゴール「(立松和平作)「いのち」シリーズから学んだ『成長』の意味を、中学一年生に伝えよう」
・授業のしかけ
①子供一人一人が、「いのちシリーズ」から一冊マイブックとして選ぶ。
※ 山のいのち、街のいのち、木のいのち
②共通の読み物として教科書「海のいのち」を使い、付けたい力(物語文の「対人物:主人公以外の登場人物」が「主人公」に与える影響)と学びます。
③学んだことを使い、マイブックの中から「主人公の成長(自分の成長)」について自分の考えをまとめます。
※「成長」とは、「身体面だけでなく、相手のことを思いやる、自然と自分とのつながりを意識して大切にする等、精神面の成長を意味しています。本日は、クエに迷いながら主人公「太一」が取った行動について、これまで読み取ってきた3人の対人物(父、与作、母)そしてクエとの関係が分かる記述を基に考えました。子供の頃に海でなくなった父、父を超える「村一番の漁師」になるために青年時代に弟子入りした与作じいさ、自分(太一)へ心を砕いていることを感じさせる母、自然の営みの中でくらす「クエ」。父を超えるために「クエ」をうとうとする太一に、父・与作じさの生き方とクエが重なる、そして母の心配がよみがえる等、子供の解釈を引き出す授業構成です。
授業後の協議会でいただいたご意見を基に、具体的な授業づくりに生かしてまいります。
■当日の研究会の資料
↓「須田小学校 国語学習の景色」
http://www.ginzado.ne.jp/~sudasyo/kokugo28.pdf
↓「須田小学校 対話スキル」
http://www.ginzado.ne.jp/~sudasyo/go.pdf
尚、当日は、受付、駐車場、接待で、6名の保護者の皆様からご協力をいただきました。ありがとうございました。