心の保ち方で変わる人生

平成二十二年二月二十二日 加茂法話会

一、      十日町市松代小一年、佐藤英昭(新潟日報平成二一年十一月二十八日掲載)

『ぼくが大事にしているものはこころです。なぜかというと、こころがなくなるとしんじゃうからです。

 手をむねにあてると、ドキドキと音がします。つかれたときにさわると、もっとドキドキしています。マラソン大かいで、すごくこころがドキドキしました。

 おうちでひとりで、おかあさんとおにいちゃんをまつときも、ドキドキしました。

だから、こころはぼくのむねの中にあるのかなあとおもいました。』

 

二、      ものごとは心にもとづき、心を主とし、心により成り立っている。もしも汚れた心で話し、行うならば、苦しみはその人につき従う。車を引く(牛の)足跡に車輪がついて行くように。

ものごとは心にもとづき、心を主とし、心により成り立っている。もしも清らかな心で話し、行うならば、楽しみはその人につき従う。影が(その形に)沿うように。

(釈尊の言葉『ダンマパダ』一~)

 

三、      鈴木明子さん(バンクーバーオリンピック女子フィギュアスケート日本代表)

六歳からスケートを始める。メキメキと頭角を現したジュニア時代。

二〇〇二~二〇〇三にジュニア強化選手になるも、摂食障害になる。

「兎に角、勝たなければダメ。相手が出来ることは当然自分も出来なければいけない。」特に、最愛の母から強く、求められる。

四七キロあった体重が、三二キロにまで減少した。競技活動を休止。

母は、勝つことを求めすぎたことが娘の挫折に繫がった。本人の思いを大切に。

「勝つことよりも人の心に響くすべりをしたい。」この気持ちで、蘇る。

スケート場の契約社員として仕事をしながら、練習。

昨年十二月の全日本選手権でオリンピック出場を決める。

『勝負より、観客の感動を呼ぶ演技への挑戦。一人でも多くの人が幸せになれるように滑りたい』

 

四、      人は変えられない/自分は変えられる

そう気がついた時/自分はもう変わっている

自分をとりまく世界が/輝いてくる             北信越管区、曜日めくり「自分づくり」のことば集より