水にならう |
平成十四年四月十七日 加茂法話会 |
一、 |
江本勝著 「水は答えを知っている」サンマーク出版 「水からの伝言2」 波動教育社 ・・・ より 水を凍らせその結晶を顕微鏡で見ると、色んなメッセージがそこにある。例えば、水の産地、環境、などで結晶の形が異なる。 汚染の激しい地域の水は結晶にならない。 又、水に音楽を聞かせたり、文字を書いたシートの上に置くと、その文字の内容によって結晶のでき方が違うという研究結果の写真集である。 |
二、 |
この本を私に紹介してくれた友人の和尚が興味深い研究をしている。それは炊いたご飯をビーカーに入れ数週間、一方には「ありがとう」と声を掛け、一方には「バカやろう」と声を掛けるというものである。 結果は、「ありがとう」と声を掛けたご飯は少しカビがはえた、一方の「バカやろう」と声を掛けたご飯は、カビで真っ黒になったというのである。 |
三、 |
私達人間の体は70%近くが水分であるという。 ここに上げた研究結果を結び付けて考えると、人の体を病気にするのはストレスと言われることが納得できる。 心と体は分けて考えることは出来ないことに気付かされる。 |
四、 |
永平寺をお開きになられた道元禅師さまは、修行の何たるか、そして私達の、いのちの使いかたをお示しになった「正法眼蔵」を残して下さっている。 その中に【愛語】と言う教えがある。 このおしえは、「相手に優しい言葉をつかいなさい。」「相手のためになる言葉をつかいなさい。」と言うものである。 |
五、 |
私達はこの相手、自分の気持ちを手向ける人の存在が、充実した人生を実現してくれる事に気付かされる。 相手をよく理解し、受入れる智慧が裏付けられた【愛語】を私達の実践と、相手の愛語によって心も体も育まれる。 |
見附市天徳寺 中野尚之 合掌 |