『おつむなでなで』

平成十三年十月二十九日 加茂法話会
  1. 私達は赤ちゃんを見ると無意識に可愛いと感じ、同時にあの柔らかなお顔やあんよおててについ触れたくなる。

    これは私達が成長する上で大切なふれあいのコミュニケーションであった。

  2. 実はこのふれるという行為は、私達人間にもともとそなわった自然な感覚、赤ちゃんを見ると無意識に触りたくなる信号が私達の脳に組み込まれている。

    これは、私達人間(いきもの全てでしょうか)が色んな人と出会い接することに因って生きると言うことを身に付けていくからである。

  3. 子供達だけではなく、私達大人もふれて頂きたいという意識をもっている。だれもがかまってもらいたい、そして何時までも忘れられたくは無い。それなのに私は年配の方をついつい除け者扱いしてしまう事がある。後になって反省させられる事ばかり。

  4. 大本山永平寺宮崎禅師様にお会いして。

    素晴らしいふれあい「おつむなでなで」禅師さまの深きご法愛に抱かれて。

  5. この全てのふれあいは相手の立場にたち、相手の身になって考えるということが無しでは伝わらない愛情である。そして気付かぬうちに己が心をも温められるのである。

見附市 天徳寺 副住職 中野尚之 合掌