『 光 輝 く 』
平成十三年四月十八日 加茂法話会
私達命あるものは、生まれると同時に土に帰る約束をしている。
肉体や、運動神経はどんどん老化して行く。
しかし私達人間、いや命有るもの全てに普遍的な能力が生まれながらに備わっている。
一、流動性知能(りゅうどうせいちのう)
二十代をピークに低下する生理的、素質的な働きを司る。
二、結晶性知能(けっしょうせいちのう)
七十〜八十を過ぎても基本的には低下することの無い知能。
教育・文化・社会的な働きを司る。
三、涙もろくなった私
年を取ると涙もろくなるのは、結晶性知能の働きであり他人の気持ちが理解できるようになってきた証である。
四、四摂法(ししょうぼう) 布施・愛語・利行・同事(どうじ)
相手の立場に自らを置き換え、相手の気持ちになって考える。
人として幸せになれる実践行が同事行。
光輝く結晶性知能の働きによるものと考える。
見附市 天徳寺副住 中野尚之 合掌