年頭所感
平成十七年一月二十六日 加茂法話会
一、 今年の年賀状に書いた言葉
「只 その時、その事に、前後を忘れて専念することが『生きる』ということかと存じます。」
一、  詩人の谷川俊太郎さんが、詩と散文の違いについての説明の中で
「・・・。本来、世界の構造はあいまいな方にあって、黒か白かでは決まらない。どうバランスを取るか。矛盾したもののただ中に生きるのが人間だと基本的に思っているから、詩ではそういうことを書きたいと思います。」
一、  中道(ちゅうどう)というと、とかくどっちつかずの優柔不断、あるいは中途半端なという意味に受け取る人がいるがそんな日和見的な道でなく、いうならば「釣りあいのとれた努力」と言える。
東龍寺住職 渡辺宣昭 合掌