檀家と菩提寺
平成十四年十一月二十二日 加茂法話会
一、 東龍寺の檀家出身で、県外で臨終を迎えたご遺族の話。
葬儀や、法事などでお経をあげてもらいたいときだけ、来ていただけるお坊さんを紹介してもらえないだろうか。檀家と菩提寺という深い関係は、あまり結びたくない。
私は、「あくまで、菩提寺としてのお寺は紹介できますが、あなた方が望まれるような方はご紹介できません」とお答えした。
二、 菩提寺とは
菩提所・香華院・氏寺ともいう。
先祖代々の遺骨を葬り、菩提を弔う寺院をいう。   【仏教語大辞典】
三、 東龍寺では、今、大檀那田巻家が、居を東京に移すに当たり、本宅の内仏を明治二十六年に田巻家寄進の開山堂に遷座(せんざ)に伴い、開山堂を改築中。
田巻家縁故の東龍寺檀家の皆さんの位牌安置場所も改築。
四、 大檀那田巻家の新宅様 田巻俊一氏の話 檀信徒のページ参照(来年三月の寺報十五号に掲載予定) 
五、 瑩山(けいざん)今生の仏法修行は、この檀越(のつ)の信心に依って成就す
                      瑩山禅師(一二六八〜一三二五)
六、 自分の番いのちのバトン 相田みつを

父と母で二人

父と母の両親で四人

そのまた両親で八人

こうしてかぞえてゆくと

十代前で一、〇二四人

二十代前では

なんと百万人を

越すんです                         

過去無量のいのちの

バトンを受けついで

いまここに自分の番を

生きている

それがあなたのいのちです

それがわたしの

いのちです

東龍寺住職 渡辺宣昭 合掌