家族のあり方

平成二十三年四月十九日 加茂法話会

 

一、      みなさんにとって『家族』とは?

「こんなかぞくならいいな〜」と思う『理想の家族』は、なんでしょう。

『仲良し家族』『何でも話せる家族』『ゆったりできる家族』『心配してくれる家族』など、希望はそれぞれでしょう。

『家族』は衣食住を共にします。その衣食住を一番大事にする永平寺で、生活を共にして『家族』のあり方を考えてみましょう。

きっと、家族の絆が深くなると思います。

 

二、      最近の家族の状況

「〜してあげる人」でなく、「してもらいたい人」

ドメスティックバイオレンス、児童虐待、高齢者介護、孤族

 

三、      東日本大震災の報道から、家族の絆

 

四、      松代 少林寺の次男・英昭(小学三年)の「せい長 アルバム」三月二十二日制作から

□ たからもの→家ぞく

□ こんな 人に そだって ほしい   母・美佐子より

 「え顔がとってもステキな子。

  英くんのえ顔はサイコーです。そのえ顔がみんなの気もちを楽しくしてくれます。いやなことがあっても、そんな時こそ え顔でいられるように。そんな人になってください。お母さんはいつもそばで見ているからね。」

   お母さんへ                         ひであきより

     毎日ごはんを作ってくれありがとうございます。おいしいです。そのおかげでいつも 元気です。色々かってくれてありがとうございます。ぼくも色々がんばります。

 

五、      堂中の衆は乳水のごとくに和合して、たがひに道業を一興すべし、いまはしばらく賓主なりとも、のちにはながく佛祖なるべし、しかあればすなはち、おのおのともにあひがたきにあひて、をこなひがたきををこなふ、まことのおもひをわするることなかれ、これを佛祖の身心といふ、かならず佛となり祖となる、

 

六、      「こちらで古参の方に修行は自分一人だけでするものではなく自分を支えてくれている全ての人と共にするものだという言葉を頂きました。そのことを忘れず私を支えてくれている方のことをいつも心に留め毎日の辦道(べんどう)修行に励んでいきたいと思います。」 高橋道昭兄の本山修業時代の手紙から

東龍寺住職 渡辺宣昭 合掌