供養の心

平成二十年七月二十六日於加茂法話会

 

一、供養とは供給資養(きょうきゅうしよう)の意で、進んで供えあたえ養う事。

三宝(仏・法・僧)や祖先、亡父母、亡縁者等に対し、尊敬の心、感謝の浄心を持って各種の物資を供え、仏菩薩に対して御加護を願い、先亡に対する追善の仏事をとり行う事。

 

二、仏壇を掃除する。私の心の塵、積もっている(八万四千の煩悩となる、「俺が、オレが」)ほこりを払う。香炉の中も命日には掃除をする。

お墓も掃除する。酒の供養?の字に撒く、四等分に角に撒く。

  1. お明かし、蝋燭等・仏様と変わらない明るい心、不平不満の心暗い心を照らすスイッチは合掌。
  2. お線香・真っ直ぐに立てる。仏様と線香、自分が一直線になるように、各々の心が一つになる。 線香は頭に火をつけると最後まで燃える、自分の仕事を最後までやりとどける姿。 線香の長さに違いがあるか。
  3. 花、仏様の徳をあらわす。色んな花を組み合わせる、調和の香りをあらわす。水を取り替える。仏様の着物。依り代(降臨して宿る媒介物)
  4. 水、自由自在の心のあらわす。入れ物によって、形が変わる。清浄な般若の智水を意味。
  5. 食、おいしいものを相伴することは、祖先とのつながり、絆を味わう、精進の心、感謝の念。
  6. 鐘を鳴らす、邪心を起こさない。祖先の御霊と自分の心が一つになること。明るい心で、不平を言わず、仕事に励み、助け合う、先祖の威徳に随って円満な心で日暮らし。

三、仏事、法事・死者に対する仏法行事の略。法要は仏教の教説の要点を説くこと。

仏事、法事、法要、追善、年回、年忌、報恩行事、死者の冥福を祈り、善事(仏事)を追修し、この功徳を先亡に回向(私達の身心に円満な仏が現れ、先祖の心と一つになり、共に菩提を成就)することができる。真心の追善供養が祖先に通じて冥福を助長し、この功徳によって私達の菩提の芽を生じ、花開く勝縁を結ぶ。

 

正壽寺 住職 呉定明合掌