命の喜びとは「発芽」である
五泉市 永谷寺 吉原東玄
加茂法話会 五月二十四日(火)
・小満(二十四節気の一。五月二十一日ごろ)
万物が次第に成長して、一定の大きさに達して来るころ。
主に、草木が茂って天地に満ち始める意。 『国語辞典』
現在、川内のお寺の境内の木々たちは新緑鮮やかで、目にも心にも心地よく、体内を浄化してくれる。(心が洗われる→「渓声山色」『正法眼蔵』)
先日の管区布教研修会での加島祥造氏の演題は「求めないから受け入れる」
自然(山川草木)は求めない、しかし、全てを受け入れている。
自然は時に厳しいが、全てを提供してくれる。人間は自然の優しいエネルギーを忘れかけているのでは…。
生きる悦びを感じることは、決して煩悩ではない。煩悩にも良い煩悩がたくさんある。
求めない―
陰(母)
すると
簡素な暮らしになる
(乾)(坤)
求めない―
天
地
すると
それでも案外
生きてゆけると知る
陽(父)
求めない―
太極図
すると
いまじゅうぶんに持っていると気づく
求めない―
すると
いま持っているものがいきいきとしてくる
求めない―
すると
改めて
人間は求めるものだ
と知る
『求めない』より一部抜粋 加島祥造著 小学館