一年をふり返って
平成二十二年十二月十七日 加茂法話会
一、
五月三十日〜六月三日に行われた県曹青主催授戒会から
「初心忘るべからず」 その出典は
世阿弥(室町時代の能役者・能作者。大和猿楽の観世座二代目の大夫)が「花鏡」で
「初心忘るべからず 是非初心を忘るべからず 時々の初心忘るべからず
老後の初心忘るべからず 命には終わりあり 能には果てることあるべからず」
二、
十月二十四日〜十一月三日まで、北海道十勝地方へ布教に
十月三十日、鶴林寺様で法話。三条出身の山口正雲師が住職。
□ダンボールいっぱいのジャガイモとともに奥様からの手紙
「拝啓 北国ではもう冬の気配を感じる頃となりました。
先般はお説教を頂きまして有難うございました。又、お疲れになっておられますのに、お付き合いいただき、懐かしい話を聞かせて頂きまして有難うございます。
お茶勺、匂い袋と品の良い味わい深いお土産も頂き、しみじみと新潟の空気にひたらせてもらいました。十勝の大地にない味があるものです。
住んでいる土地のすばらしい恵みに支えられながらお寺を護っていければ良いと思っています。 中略
大地で穫れたジャガイモは大地の養分がつまっております。体の芯から暖まりますのでお召し上がりになって、又、お説教に来てください。
寒くなる折お身体ご自愛ください。 合 掌
三、
人の心本より善惡なし。善惡は縁に隨て起る。 正法眼蔵随聞記六―十五
四、
善き縁にするのも、悪しき縁にするもの私たちの心掛け次第。
東龍寺住職 渡辺宣昭 合掌
101025 ■大津(豊頃町)・大林寺・斉藤義昭師(義秀師の兄、永平寺昭和54年安居)。本寺は、広尾・禅林寺。
□
開創・斉藤示教老師は、新潟県大和川村(現在の糸魚川市)出身。娘婿は、三世為教老師。孫、4世義教老師。現董、義昭老師は、開創の曾孫。
明治24年、郵便電報の配達夫をしながら大津に開教を志し仏道を広めた示教師は、禅林寺二世教山師を開山に拝請して、郵電山配達寺と寺号を申請するも配達寺に難あり却下される。
明治27年8月10日郵電山大林寺として許可される。(本堂は明治23年に当時の郵便局長・斉藤兵太郎氏の発願で建立)
101030 ■中札内・鶴林寺・山口正雲師
□
定明寺の弟子・岡部正雲師(改め、山口。現在、中札内・鶴林寺住職)が、送ってくれる。
□
帰りに、中札内美術村寄る。相原求一郎美術館・小泉淳作美術館(建長寺の龍、建仁寺の双龍の作者)
□
夜、奥さんとともに一献
昭和62年結婚し、最初は長野でスキーやカヌーのインストラクター
平成元年定明寺様で得度。翌年、大栄寺安居。
平成4年北海道へ。途中でやめて、再びインストラクターやるも、生活厳しく、帯広の永祥寺訪ねる。
平成6年から、帯広へ。
昨年、鶴林寺住職に。平成18年正式に苗字を岡部から、山口に。嗣法は禅林方丈にしてあった。
僧名 踏月正雲 号は川口常光老師、名は渡辺素文師より頂く。
檀家の皆さんが明るく応対し、手伝っている様子が印象的。若が平成17年に亡くなる。20年に本堂落慶。
101105 □ジャガイモと奥様からの手紙
「拝啓 北国ではもう冬の気配を感じる頃となりました。
先般はお説教を頂きまして有難うございました。又、お疲れになっておられますのに、お付き合いいただき、懐かしい話を聞かせて頂きまして有難うございます。
お茶勺、匂い袋と品の良い味わい深いお土産も頂き、しみじみと新潟の空気にひたらせてもらいました。十勝の大地にない味があるものです。
住んでいる土地のすばらしい恵みに支えられながらお寺を護っていければ良いと思っています。
話し言葉で表現することも毎回違った感じがあるのでしょうか。エネルギーが必要なことでしょう。
大地で穫れたジャガイモは大地の養分がつまっております。体の芯から暖まりますのでお召し上がりになって、又、お説教に来てください。
寒くなる折お身体ご自愛ください。 合掌
鶴林寺住職ご夫妻と。本堂で 中札内村の畑