1509-1511     Raphael(1483−1520)
 そこで、王はおもむろに口を開いた。「そうか。双  どうにもたまらなくなり、王に申し出た。「王様。ど 方の言い分はよく分った。」こう言ってから、王は側  うか、その子供を殺さないでください。あの女に上げ 近の者に、「刀を持って来るように」と言った。刀が  ても構いません。」ところが、もう一人の女は、こう 持って来られると、王は、こう言った。「生きている  言った。「王様。どうぞその子供を半分にしてくださ」 子供を真っ二つに切って、半分をこちらの女に、後の  って結構です。あの女のものにも、私のものにもしな 半分をそちらの女に与えるがよい。」すると、生きて  いでいただきます。」そこで、王ははっきり断定を下 いる子供の本当の母親は、自分の子供のことを思って、 した。   列王記T 03:16−28