参 グレイハンド・バス
六日目
9時に起床、
シャワー浴びて、歯磨きして、荷物をパッキングして、電話にメールチェックしてお昼に。
バスはパサデナ発26日午後二時、ニューヨーク着は29日午前8時頃。
これから三日間決して清潔とは言えないグレイハウンド・バスに乗れる楽しみと不安で
緊張してヘンな気分。
お世話になったホテルのフロントでSTAFFの方々に見送られて。
大変お世話になりました市川さん!
グレイハンドの停留所前にて、バスを待つ。
いよいよ大陸横断のグレイハンドへ乗り込む。
予定よりだいぶ遅れてバス到着。
ここで約一週間お世話になった市川さんとお別れして、ニューヨークへ向けて出発。
バスに乗ったら窓側の席は埋まっていたので、見た目で判断して隣に座っても良さそうな
おば様がいたので隣に座る事に。
英語で「何処まで?」ときかれたので「NY」とこたえて、
同じように質問したら、「日本人ですか?」って聞かれてチョッとびっくり、
なんでも20何年間上智大学で英語の先生をしてたそうで、
日本語を話すのは考えながらでゆっくりだけど上手で、
それから最初の乗り換え地SAN BERNARDINOまでの一時間くらい
日本に居た時の話をしてもらって、
写真を撮り住所を教えていただいたりして、乗り換え地でお別れ。
ここで持ち込んだ荷物をおろして待合室のなかへ。
若い黒人のニイちゃんがこれがまた早口で何言ってるかサッパリ?
なんでもバッグに名札がついてないから着けろって事らしくって
受付でチケットをコピーして透明のシールで作ってもらうのだが、
最初はわかんなくって受付でチケット見せたけど、
何もしないし、どうゆう事?って歩いてたらまたニイチャンがなんか口走ってて、
結局ついて来いって指で指示されて、名札作成。
これで済んだと思ったら、バスは寒いと思ってシャツやトレーナー、
雑誌や歯磨きなんかを入れたザックを下のトランクへ入れろって言うの!
もう、俺が、「えッシャツとか・・・」なんて言っても聞いちゃいない、
てか、わかるわけないが。
結局なにも持たずティーシャツのままバスに乗り出発。
案の定、寒くなってきてウデをシャツの中に入れて約1時間20分、最初のトイレ休憩へ、
外は砂漠っぽい荒野で気温は暑い、
運転手に「バスん中、超寒いから服だしたい」って訴えたのに、
「バスの停留所以外はハッチは開けられない!」とか言って簡単に却下!寒いっての!
次の停留所、皆さんご存知ラスベガスまで、2時間40分!
耐えました。
景色のほうは砂っこで、岩山が少々って感じ、
モトクロスのビデオで見たような景色の場所を何箇所か通り過ぎ、
バイクで山を走ってるのを観ながら、進むと、
今度は小さなカジノがあるようなホテル兼遊園地が結構あって、
午後8時11分ベガスに到着。
バスを降りて開いてるハッチからなにげにシャツを出したりしてたら、
ヒゲをはやしたスパニッシュの怖そうなオジサンがやってきて、
「ID見せろっ」っていうからパスポートとチケットを見せたらなんか言ってるの、
なんでもこの日はテロの予告?(うわさ)があったらしく荷物検査とかきびしくってさ、
めんどくさかったよ。
気を取り直して休憩時間が一時間以上あるので散策に出発。
歩いて5分も行かないうちにあの天井全部がイルミネーションで有名な通りに到着。
なんか九時から始るみたいで観光客でごった返してる、
おれはギャンブル関心ないし、イルミネーションも興味ないから、戻ってきて、
食い物屋もマックかタコベルかって感じだったので仕方なくマックでハンバーガー
を買い一人で食って、バスへ戻る。
9時40分ベガスを出発。ここで睡魔がやってきていつのまにか就寝。
でバスでの一日目終了。
大陸横断二日目
てか、さっき寝たばっかりの0時過ぎに目がさめる。
30分ころユタ州に入る。
その後寝たり起きたりで、過す。
午前11時ころコロラドの山岳地帯を走ってると、
見慣れたスキー場の看板を続々と通り過ぎる、
ベイル、カッパーマウンテン、キーストン、ブリッケンリッジなどなど雪も結構残ってて、
なんで俺はこんなとこを雪の無い時に通り過ぎてるんだ?って
自問自答しながらまた寝る。
お昼過ぎにデンバーへ到着。
休憩が一時間以上あるのでバス停からでてみてるとダウンタウンで
高層ビルとかあるような場所だった、
セブンイレブンまでは200メートル位だけどあやしい人が結構いて、なんかやな感じ。
帰りに何言ってるかわからんけど物乞いしてきたから、
「俺は英語わかんね〜よ」って英語でいってから
「仕事しろよ!」って日本語でグチって
さっさとターミナルに戻る。
午後2時すぎデンバーを出発、
寝たり起きたりを繰り返しながら夕方ネバタ州のオガーララ(読み方?)へ到着。
レストランで食事。間違ってブレックファーストを注文!
朝食メニューを食べ、終了。
腹へってたからなんでも良かったのだ。
午後7時出発。そんな感じで二日目終了。
足だるい。
三日目
午前2時過ぎまだネバダ州オマハって場所に1時間10分休憩。
その後出発して午前五時すぎアイオワ州のデ・モイン着。
足がむくんできて、足首で2センチくらい太くなった。
で、バスの中はあいかわらず寒いまんま、だけど半そでの人もいる、俺は信じられなかった。
景色は穀倉地帯と言うのでしょうか?
退屈です。
寝たり、起きたりで午後1時過ぎシカゴに到着!