最近、「勉強しなさい」「勉強したの?」という言葉を言わないことなどの記事をよく見かけます。確かに、親がそう言って、勉強をやる子を、私は見たこと聞いたことがありません。でも、そう言わなくても勉強する子に育てたいと、どの親も思っていると思います。
幾つかの記事を読んでいると、共通するポイントがあります。
(1)勉強できる環境を家の中につくる(TVや賑やかな音が聞こえない静かな環境をつくる。近くにスマホやタブレットも置かない)
(2)勉強に対する子どもの負のイメージを時間をかけてかえる(学ぶことは楽しいことと実感させる。全部は無理だから好きな学習をまずは徹底的にさせる[漢字でも昆虫でもいいのでまずは1点突破])
(3)親も共に歩む(計画づくりから一緒に[すぐに子どもに任せない」やる。リビングなどで一緒にやる)
(4)親が真剣に学ぶ姿を見せる(親も読書をする、新聞を読む、ものをつくる、資格獲得のための勉強をする、習い事をするなど。大人がスマホや動画に熱心に取り組む姿は必要以上に子どもには見せない。レストランとかで親もスマホばかり見ないで子どもと言葉でかかわる)
親が、熱心にスマホを見たりゲームばかりしていると、子も、その行動が良いこと・当たり前のことと思ってしまいます。その親が「勉強しなさい」と言って、子どもに無理矢理勉強させようとしたら、子は「大人の自分は遊んでばかりいるじゃん」と思うでしょう。
親が、「勉強しなさいと言ってはいけない」のではなく、言わなくてもいいように、「学ぼうとする環境」をつくることや「学ぶ親の姿」を見せることが大事なようです。ある環境の中で目の前の大人(親)の姿を見て、子どもは育ちます。大人からの「勉強しなさい」は、実は大人の自分自身に「勉強しなさい」と教え諭していることなのかもしれません。
なお、これらのことは親のひとりだけが行動しても改善されないと思います。家族全員や(いらっしゃる方は)パートナーの協力・理解・同じ行動が必要です。